「持ち手がボロボロになってしまって。。」
「ヴィトンのバッグ修理したいんですけど、正規店とどう違います?」
レザーリフォームでは、このようなルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグの修理・加工の依頼、お問い合わせが日々、数多く寄せられます。
革製品の専門家と職人集団であるレザーリフォームが、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグの修理について、詳しく解説していきたいと思います。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のバッグの種類・特徴について
ヴィトンは、知名度において圧倒的なブランドで、ブランドに興味が無い人でも、品物を見ればヴィトンの品物と分かるほどです。
「モノグラム」「ダミエ」「エピ」など、代表的なラインを中心に、様々な商品を展開しており、世界中に顧客がいます。
修理業者としての視点だと、ヴィトンの凄さは、ヌメ革を人気商品として成立させていることだと思います。
タンニンなめしでアニリンのヴィトンのヌメ革は、容易に日焼けし、雨に降られればすぐにシミになってしまいます。
ヌメ革は、経年変化を自分で楽しんで育てていくのが好きな人にはものすごい良い革ですが、あまり一般受けするイメージは今でも持っていませんが、ヴィトンだけが別格です。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のバッグの修理について
ルイ・ヴィトンのバッグ・財布の修理方法は大きく分けて2つの方法があります。①正規店(並行店)での修理か、②修理専門店での修理です。
正規店(並行店)でご購入されたものでれば、まずは正規のルイ・ヴィトンストアにご相談してみるのが良いでしょう。
ルイ・ヴィトンストアではリペア(修理)サービスを行っており、本物であれば並行輸入品であっても同様のサービスを受けることができます。商品を買った店と別の店に持ち込んでも大丈夫です。持っていくのは品物だけでも大丈夫ですが、場合によっては購入保証書の提示を求められる場合があるので、一緒に持っていきましょう。
基本的には有償ですが、初期不良が認められる場合には無償での対応してくれる場合もあります。
修理窓口のあるルイ・ヴィトンストア(正規店)の住所
⇒ ルイ・ヴィトン公式サイトのストア検索ページで調べられます。
修理代の相場については、正規店と専門店、両方に見積もりを出してもらうのが確実ですが、正規店での修理代金は修理専門店の1.2倍~2倍くらい、基本的には正規店の方が少し高いことが多いです。正規サポートの価格が公式サイト上には記載がないため、おおまかな相場を知りたいときは修理専門店の料金表が参考になります。
なお、正規店であっても、修理専門店であっても、状態によっては修理が不可能な場合はあります。ただ修理可能かどうかの基準は正規店と修理専門店とで異なりますし、修理専門店の中でも変わってきます。正規店に断られてしまった場合でも、修理専門店の場合には修理ができる場合がありますので、幾つかの店舗に相談してみるのをオススメします。
①正規店(並行店)のポイント
・本物であれば修理受付してくれるが、並行輸入品、海外購入品は修理を受付けない場合がある
・ギャランティ―カードや領収書、購入保証書がないと修理を受け付けない場合がある
・オリジナルのパーツで修理してもらえるが、修理金額が高額になる場合が多い
・見積もりや納期に長く時間がかかる場合が多い
②修理専門店(レザーリフォーム)の特徴
・入手ルートに関わらず修理の受付が可能(保証書等も不要です)
・純正品、純正パーツは再利用、パーツがない場合には類似のものと交換
・修理費用は正規店と比較して安価
・見積もりや納期は正規店と比較すると圧倒的に迅速
まとめ
1. 純正品での修理をお求めの場合はまず正規店に相談
2. 急いで修理が必要な場合は修理専門店に相談
3. お値段を安く抑えたい場合は正規店と修理専門店、両方に相談
4. 正規店に断られても諦めない
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のバッグの主な修理内容
ここからはよくあるご相談と料金を紹介していきます。
・内張り、内側の交換・修理
・ファスナー交換
・ヌメ革のシミ、割れ、変色などのトラブル
・持ち手、ハンドルの交換・修理
・ボタン、金具などの金属パーツ
・ほつれの修理・再縫製
・根革修理
・ショルダーベルト交換修理
内張り、内側の交換・修理
やはり一番多いのは、内側の内張りがベタベタになってしまったというご相談です。
押し入れにしばらくしまっておいて使おうと思ったら、べたつきが酷くて使える状態ではなかった、という悲鳴をよく聞きます。
日本の高い湿度が原因と言われており、数年でベタベタになってしまうことが多いようです。
元の生地を回復させることは出来ませんので、シャンタン生地で新しく内張りを作成して交換させて頂きます。
交換時に、全部取り外さないといけないのですが、素手で作業すると手が物凄い酷いことになるので、使い捨てのゴム手袋必須です(笑)
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグの内張り、内側の交換・修理の料金
・バッグの内装、内張り、内側の交換・修理の料金:3万3,000円(税込)
※ 上記金額は、お品物に付属するポーチなどの内装交換は含んでおりません。
※ 金具を外す必要がある場合、似た金具に交換させて頂く場合があります。
※ コバの塗り直しが必要な場合、簡易的な塗り直しになります。
※ 現状と同等のコバをご希望される場合は現物確認後のお見積りのご案内となります。
・トランク・スーツケースの内装全交換の料金:9万9,000円(税込)~
※ サイズや仕様により金額が変更となります
※ 交換に使用する生地は在庫にある中で可能な限り似た色のものを使用
※ 金具を外す必要がある場合、似た金具に交換させて頂く場合があります。
※ コバの塗り直しが必要な場合、簡易的な塗り直しになります。
※ 現状と同等のコバをご希望される場合は現物確認後のお見積りのご案内となります。
ファスナー交換
ヴィトンに使用されているファスナーは、一般的にはYKKのエクセラに、引手はLVロゴの入ったブランドのものが使用されています。
壊れる例としては、次のようなパターンが多いです。
- ファスナーを閉めても開いてしまう
- 生地部分が裂けてきてしまった
- スライダーが壊れてしまった
YKKのファスナーは手に入りますので、新しいファスナーに引手だけ移植しての交換となるケースが多いです。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのファスナー交換の料金
・バッグのファスナー交換(YKKファスナー代込):1万3,200円(税込)~/1ヵ所
お客様のご希望に沿って、YKKファスナー以外をご用意する場合は追加料金が発生します。
現状、以下のブランドのファスナーがご用意可能です。
(※ 仕入先の都合で、ご希望のファスナーが入手できない場合もあります。)
・YKK
・riri(リリ)
・TALON(タロン)
・Raccagni(ラッカーニ)
・WALDES(ワルデス)
・CLIX(クリックス)
上記以外のブランドも、ご希望がありましたら、お探ししますので、お問い合わせください。
・ナイルのメインファスナー交換:1万6,500円~(税込)
・スピーディのレザープルタブ交換:8,800円(税込)
※ LVのオリジナルカシメの表側と裏側を再利用する場合の料金です。
ヌメ革のシミ、割れ、変色などのトラブル
ヴィトンのヌメ革は表面に化粧のされていない革で、経年変化が楽しめる一方で、シミや割れ、変色などが発生しやすい革とも言えます。
水分が革内部に入りやすく、濡れると内部の水分、染料が移動して輪ジミになってしまいます。
乾燥時に急激な水分の蒸発が起こると、革内部に必要な水分まで飛んでしまい、硬化と割れが発生します。
軽度のシミであれば回復可能な場合もありますが、あまりに濃いシミの場合は、染め直してシミを隠すという処置方法になります。
割れに関しては、回復が難しいですが、部分的に交換することは可能です。
写真をお送りいただくか、お品物をお送りいただければ、状況に応じて、作業方法を提案させて頂きます。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのヌメ革のシミ、割れ、変色のお直し:2万3,100円(税込)~
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのヌメ革以外の部分の染め直し・染め替え、クリーニングの料金
・バッグの染め直し:1万6,500円(税込)~2万2,000円(税込)
※ 皮革部分のみの作業です。サイズや色により金額が変更になります。
・バッグのクリーニング:8,800円(税込)
鞄のサイズによって料金が変更になりますのでご注意ください。
染め替えは染料により革自体を染色後、顔料を表面に乗せる形で作業を行います。表面に塗料の膜を作る形になりますので、擦れたりして塗料の膜が剥がれると、元々の色がどうしても出てきてしまいますが、染料による染色でその点を可能な範囲でカバーしています。
・バッグの染め替え:3万3,000円(税込)~
※ 現在の色が染め替え後の色よりも濃い場合、作業不可能です。
例)※※作業不可能な場合※※
・現在の色が白 → 染め替え後の色が青 :作業可能○
・現在の色が黒 → 染め替え後の色が青 :作業不可×
・現在の色が青 → 染め替え後の色が水色:作業不可○
・現在の色が赤 → 染め替え後の色が黒 :作業可能×
----------------【衣類の染め替えのリスクに関しまして】--------------
染め替えは、一般的に非常にリスクの高い作業になります。
「綺麗に色が入らないリスク」
「作業後に色が剥がれるリスク」
「革の質感が変わるリスク」
上記のリスクが発生することをご理解頂き、全てを納得頂いた上でのみ作業させて頂いております。
ハンドルの修理
ハンドルはバッグを持つ際に、常に手に触れる個所なので、劣化が一番早い個所とも言えます。
手の汗や皮脂により、革が硬化して割れてしまったり、ひどい場合は千切れてしまったりしてしまいます。
似た革で、同じデザインで交換させて頂きます。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのハンドル交換・修理の料金
・平手ハンドル交換:1万3,200円(税込)/2本
・平手で根革がない仕様の場合:1万6,500円(税込)/2本
・平手で肉盛りがある仕様の場合:1万7,600円(税込)/2本
※ 1本のみの交換は現在受け付けておりません。
※ コバ仕様で、ブランドオリジナルカシメがある場合は、流用不可となります。
・丸手ハンドル交換:1万7,600円(税込)/2本
・丸手で根革がない仕様の場合:2万0,900円(税込)/2本
※ 1本のみの交換は現在受け付けておりません。
※ コバ仕様で、ブランドオリジナルカシメがある場合は、流用不可となります。
・ビジネスハンドル交換:1万7,600円(税込)/2本
※ 1本の場合も同金額となります。
※ コバ仕様で、ブランドオリジナルカシメがある場合は、流用不可となります。
持ち手の幅・長さを現状から変更する場合でも追加料金は発生いたしません。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)ビジネスバッグのハンドル交換:1万3,200円(税込)~/1本
ボタン、金具などの金属パーツ
金属パーツのご相談で多いものは、メッキの剥がれです。
状態とご希望に応じて、磨きの有無や、メッキの方法を変更して対応させて頂きます。
バッグの修理業者で再メッキ加工を自前で出来る業者さんはあまりいないと思います。
写真をお送りいただくか、お品物をお送りいただければ適切なご提案をさせて頂きます。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグの金具の修理、交換の料金
・バッグの金具の修理、交換:2,200円(税込)〜
※ 再メッキ加工:6,600円(税込)〜/1ヶ所
※ ホック交換:6,600円(税込)〜/1ヶ所
※ ボタン交換:4,400円(税込)〜/1ヶ所
※ ネジ交換:3,300円(税込)〜/1ヶ所
ほつれの修理・再縫製
力がかかる場所や、よく擦れてしまう場所は、糸が切れてしまってほつれてしまうことがあります。
そういった場合は、ほつれ再縫製で直すことが出来ます。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのほつれ修理・再縫製の料金
・バッグのほつれの修理・再縫製:2,200円(税込) ~/1ヶ所
根革修理
根革は、一番負荷のかかる個所なので、破れてしまうことが多いです。
似た革を使用して、交換させて頂きます。
★ヴィトン バッグの根革交換修理
・カシメを似たものに交換する場合:4,400円(税込)/1ヶ所
・LVのオリジナルカシメ片面再利用の場合:6,600円(税込)/1ヶ所
※ LVのオリジナルカシメの表側のみを再利用する場合の料金です。
・LVのオリジナルカシメ両面再利用の場合:7,700円(税込)/1ヶ所
※ LVのオリジナルカシメの表側と裏側を再利用する場合の料金です。
・底まである仕様の場合:8,800円~1万3,200円(税込)/1ヶ所
※ 現物確認後のお見積り確定となります。
※ 革の色による金額の変更等はございません。在庫の中で似たものを使用か、染色して近づけます。
ショルダーベルト交換修理
ショルダーベルトもハンドル同様に革の劣化が進みやすい箇所と言えます。
変色してしまったり、硬化やヒビ割れ、負荷のかかる付け根部分の破れなど、トラブルは枚挙にいとまがありません。
元のショルダーベルトを分解して型紙として使用することで、同じ形状のショルダーベルトを作ります。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのショルダーベルトの交換の料金
・ショルダーベルト交換:1万7,600円(税込)
・肉盛りがある仕様の場合:2万2,000円(税込)
※ 2本1組の場合も同金額で片側のみの交換不可となります。
※ カシメがあり、再利用する場合は、追加料金が発生します。
※ サル革と肩当ての革も交換させて頂きます。
パイピング交換
カバンの角や底は、ぶつけたり擦ったりしやすく、傷みやすい部分になります。
すり減ってしまった部分や全体的に痛んでしまったパイピングは、現在と似た色味の革で部分的でも全周交換でも修理が出来ます。
★ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)バッグのパイピング修理の料金
・バッグのパイピング交換:4,400円(税込)/1ヶ所
・バッグのパイピング全周交換:1万7,600円(税込)~/1本
※ 現物確認後のお見積り確定となります。
※ 革は在庫にある中で可能な限り似たものを使用します。
【その他のパイピング交換案件例】
ハカマ、底革の交換
ハカマとは、本体と底革を繋げている部分になりまして、「バケット」「アルマ」「ノエ」などのモデルに存在するデザインです。
ハカマに劣化がある場合、底革にも同じように劣化が見られるケースがほとんどですので
ハカマと底革、一式の交換となります。
ハカマ・底革の全交換:2万7,500円(税込)
※ ハカマ・底革、どちらかのみの交換は現在受け付けておりません。
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)のバッグのメンテナンス、ケアについて
雨に濡れてしまった場合
雨に濡れてしまうと、シミや硬化の原因になってしまいますので、濡れないのが一番いいのですが、濡れてしまった場合のケアについてです。
まず、乾いたタオルで表面を傷つけないように優しく水分を拭き取ります。濡れたまま放置は最悪です。
その後、表面をよく見てみましょう。濡れた部分と濡れていない部分の境界線が輪ジミのように残っていたら、それ以上何もせずにご相談ください。何かすると悪化します。
シミが残っていない様であれば、そのまま直射日光の当たらない風通しの良い場所で自然乾燥です。
ドライヤーを使って乾かす方がたまにいますが、ドライヤーを使うと革が回復不可能のダメージを負うことがありますので、絶対に止めましょう。
保管方法について
ヴィトンのバッグの保管方法は、風通しの良い日陰に置いておくのが一番いいです。
革の可塑性から、型崩れの恐れもありますので、型崩れしないように中に新聞紙などの詰め物を入れておきましょう。
積み重ねるのは、色移りなどのリスクがありますので、オススメしません。なるべく縦に並べて保管するのが良いです。
洗濯、手洗い、水洗いについて
ヴィトンのバッグを自分で洗濯機で洗濯しようとしたり、洗ったりしようとする方がいますが、オススメできません。
挙げればキリが無いほどの様々なリスクがありますので、プロに相談しましょう。
レザーリフォームでの参考料金
・内張り、内側の交換・修理 2万2,000円(税込)
・ファスナーの交換 1万3,200円(税込)~
・バッグの染め直し 1万6,500円〜2万2,000円(税込)
・バッグのクリーニング 8,800円(税込)~
・バッグの染め替え 3万3,000円(税込)~
・平手ハンドルの交換・修理 1万3,200円(税込)/2本~
・丸手ハンドルの交換・修理 1万7,600円(税込)/2本~
・金具の修理、交換 2,200円(税込)~
・ほつれ再縫製 1,000円(税込)~
・根革交換修理 4,400円(税込)〜/1ヶ所
・ショルダーベルト交換修理 1万7,600円(税込)~
・パイピング交換 4,000円(税込)~
※詳しい修理内容についてはリンクをクリックすると上の詳細説明に移動します。
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ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の財布の修理について
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LOUIS VUITTON(ルイ ヴィトン) 財布の修理案内
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同梱されていた場合、全て破棄させていただきます。
※ 現物確認後のキャンセルの場合、着払いでの返送になります。
※ 材料を用意する場合、材料が用意出来てからの納期のカウントとなります。
作業上の注意点や確認事項がある場合は、お電話かメールにてご連絡させていただきます。
作業内容が明確になり、注意点をご理解いただいた上で、以下の内容が記載された作業開始のメールをお送りします。
・作業内容
・納期(修理完了品の発送日/受け渡し日)
・作業料金
・お振込先
入金の期日は特に設けておりませんので、お客様のご都合の宜しい時にお振込下さい。
※作業完了時にご入金が確認できていない場合は、完成品の発送を行うことはできません。
発送が完了しましたら、発送番号を記載した発送完了のメールをお送りしますので、ご確認の上、ご依頼品の受け取りをお願いします。
※ご入金が確認できていない場合は、完成品の発送を行うことはできません。
4~8月 9時~12時、13時~17時
9~1月 9時~12時、13時~19時
2~3月 9時~12時、13時~18時
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