「バッグの色補正をお願いします」
「汚れた白い財布を黒に変えてよみがえらせたい」
「ジャケットを茶色から黒に染め変えてほしいです」
レザーリフォームでは、レザージャケット・革ジャン・バッグ・財布など、さまざまなレザーアイテムの染め替えに関するご相談を数多くいただいております。
レザーアイテムの「染め替え」は、色あせや傷を補修して元の色を復元する「染め直し」とは異なり、アイテムの色そのものを別の色へ変更する作業です。
お気に入りのアイテムをイメージチェンジできる一方で、素材や元の色によっては色ムラや色移り、色が剥がれることが起こる可能性があり、注意が必要です。
この記事では、染め替えができるアイテムや色、染め替えに関する注意点についてご説明していきます。
レザーアイテムの染め替え作業とは
当社の染め替えは、お預かりした商品をできる限り新品に近い状態へ仕上げることを目指しています。
革が製造されたときの染色方法や仕上げを見極め、可能な限り同じ工程を再現しながら作業を行います。
ただし、完成した製品は新品の革とは異なり、革を液体に浸して染色することができません。
液体に浸すと革が伸縮したり、芯材や金属パーツなどにダメージが生じる恐れがあるためです。
そのため当社では、革の種類や状態、ご希望の色に合わせて、タンナーでも使用される高品質な染料・顔料・溶媒を組み合わせ、一点ごとに最適な方法で染め替えを行っています。
基本的には、まず染料で革の内部まで色を浸透させ、その後、必要な部分だけ顔料で色を整える方法を採用しています。
これにより、革本来の風合いをできるだけ残しながら、色ムラを抑えた自然な仕上がりを実現しています。
最後にトップコートで色落ちやベタつきを防ぎ、光沢や質感を調整することで、耐久性も高めています。
一般的な表面を塗りつぶすだけの染め替えとは異なり、当社は革の内部から色を整えることを重視しているため、摩耗しても元の色が目立ちにくく、より自然な仕上がりになるのが特長です。
染め直しとの違いについて
レザーアイテムの染め替えによく似た作業に、「染め直し」があります。
アイテムを染めるという点では作業の内容や工程に違いはないのですが、どのような色にするかでメニューが異なります。
金額や作業上での注意点も違いますので、ご注意ください。
染め直しとは
染め直しとは、レザーアイテムを購入当初の色(元の色)に戻す作業です。
例えば、次のようなケースに対応しています。
- ジャケットが日焼けして色があせたので、元の色に戻したい
- ぶつかってジャケットが剥げたので部分的に直したい
- バッグにキズがついて部分的に染めてほしい
- 財布が汚れたので購入当初の色にしたい
このような場合は、レザーアイテムに残っている元の色を参考に色を調色し、自然な仕上がりになるよう染め直しを行います。
染め直しについては以下のページで詳しく案内しておりますので、ご参照ください。
染め替えとは
一方染め替えとは、レザーアイテムを元の色とは異なる新しい色へ変更する作業です。
例えば、次のようなケースです。
- 茶色のジャケットが日焼けして色があせたので、いっそのこと黒にしたい
- バッグの色が特殊な金色なので、黒に変えたい
- 白い財布が汚れて、型崩れもしているので、黒に変えて劣化を目立たなくしたい
このように、元の色ではない新しい色へ変更する場合は、染め替えとなります。
レザーアイテムの染め替えについての注意点
当店の染め替えは熟練の職人が丁寧に行いますが、一般的にリスクの高い作業になります。
「こんなはずではなかった」とならないよう、ここでは注意点についてお伝えしていきます。
色についての注意点
レザーアイテムの染め替えでは、濃い色から薄い色、暗い色から明るい色への変更は承っておりません。
色は、「色相(色味)」「明度(明るさ・暗さ)」「彩度(鮮やかさ)」の3つの要素で構成されています。
当店の染め替えでは、色相を大きく変えること、明度を上げること、彩度を高くすることは、仕上がりの品質に責任を持てないため、お受けしておりません。
例えば、「黒いバッグをベージュにする」、「黒い財布を赤にする」、「青いジャケットを水色にする」といった染め替えは対応しておりません。
無理に明るい色を重ねても、下地の色が透けてしまったり、厚く塗り重ねることで革本来の風合いや質感が損なわれたりする可能性があります。
当店が目指しているのは、単に色を変えることではありません。
大切なレザーアイテムを自然な美しさでよみがえらせ、これからも長くご愛用いただける仕上がりをご提供することを何より大切にしています。
そのため、品質を維持できない染め替えについては、お断りさせていただいております。
なお、染め替えの色をご指定いただく場合は、現物の色見本をご用意ください。
カラーコード情報や画像データをもとにした色指定には対応しておりませんので、あらかじめご了承ください。
素材についての注意点
当店はレザーアイテム専門店ですので、革以外の素材を染め替えることは、基本的に承っておりません。
バッグや財布、ジャケットなどには、革とあわせて布地やナイロン、キャンバス、合成素材などが使用されている場合がありますが
このような異素材は色の定着方法が革と異なるため、革と同じように染め替えることができません。
一部にレザーが使用されているアイテムにつきましては、革部分のみの染め替えに対応しております。
なお、生地部分の染め替えをご希望の場合は、素材や状態によって対応できるケースもございますので、まずは現物を確認したうえで、対応の可否をご案内いたします。
作業についての注意点
製品として完成した状態のアイテムは、縫製や金具、裏地などさまざまなパーツが組み合わさっているため、新しい革を染めるようには作業できません。
そのため、染め替え作業には避けられないリスクがあります。
以下の点をご理解・ご了承いただいたうえで、ご依頼くださいますようお願いいたします。
- 裏地や縫製糸など染める必要のない部分に塗料が付着してしまう
- レザーは染まったけれど、縫製糸だけ色が入らず染まらない
- 縫い合わせ部分やパーツの重なり、道具や筆が入り込めない隙間には塗料が届かず、染まらない部分がでてくる
- 分解せずに染め替えをするため、すべての箇所を均一に染めることができない
- 擦れたり、剥げた場合に元の色が出てきてしまう可能性がある
- 色移りしてしまうことや元のアイテムと質感がかわってしまうことがある
レザーアイテム 染め替え修理実績(例)
レザーリフォームでは、これまでに多くの染め替え修理を行ってきました。
ここでは、過去の修理実績をご紹介いたします。ぜひ、ご依頼の際の参考になさってください。
ジャケット 染め替え
例① ルイスレザー ジャケット 染め替え
茶色のジャケットを黒に染め替えいたしました。
ジャケットの状態が悪いという事で他店に断られたとのことで、当店にご依頼いただきました。
裏地は一度取り外して、本体を染め替えてから裏地の再縫製をしております。
アイテムは配送にてお送りいただき、作業いたしました。
また、こちらのアイテムは、別料金でムートン部分の革交換、左胸レザーパッチ交換、フロントファスナー交換を行っております。
例② レザージャケット 染め替え
赤茶色のジャケットを黒に染め替えいたしました。
古着をご購入されたとのことで、もともと袖等にスレがありましたが、両袖口の顔料を少し厚めに乗せ強度を出しました。
裏地は一度取り外して、本体を染め替えてから裏地の再縫製をしております。
アイテムは配送にてお送りいただき、作業いたしました。
例③ ラルフローレン ジャケット 染め替え
赤茶色のジャケットを黒に染め替えいたしました。
ポケット部分は着用状態で見える範囲で作業しております。
アイテムはお持ち込みいただき、作業いたしました。
例④ ムートンコート 染め替え
茶色のコートを黒に染め替えいたしました。
アイテムは配送にてお送りいただき、作業いたしました。
バッグ 染め替え
例① ビジネスバッグ 染め替え
カーキ色のバッグを黒に染め替えいたしました。
アイテムはお持ち込みいただき、作業いたしました。
例② YSL ショルダーバッグ 染め替え
ゴールドのショルダーバッグを黒に染め替えいたしました。
アイテムは配送にてお送りいただき、作業しております。
例③ シャネル ショルダーバッグ 染め替え
バッグを白色から黒色に染め替えいたしました。
アイテムはお持ち込みいただき、、作業しております。
例④ シャネル デニムバッグ 染め替え
革部分を茶色から黒色に染め替えいたしました。
作業上、ステッチも黒く染めております。
アイテムは配送にてお送りいただき、作業しております。
財布 染め替え
例 エルメス 財布 染め替え
白い財布を見える部分のみ黒色に染め替えいたしました。
ステッチとファスナーテープも染色しております。
アイテムはお持ち込みいただき、作業いたしました。
レザーリフォームでの参考修理料金
| 修理内容 | 値段 |
|---|---|
| ジャケット・コートの染め替え ※必要に応じて裏地を外して作業いたします |
6万6,000円(税込) |
| バッグの染め替え | 5万9,400円(税込) |
| 財布の染め替え | 2万9,700円(税込) |




































