「ロゴメッキ部分剥がれ修理は出来ますか?」
「メッキの剥げの料金を知りたいです」
「金具のメッキが薄くなってしまいました><」
「バック金具部分のメッキ剥げの補修は可能でしょうか?」
「バーキンの金具全てをメッキ加工出来ますか?」
レザーリフォームでは、このようにバッグや財布の金具の再メッキ加工に関するご相談についてもお問い合わせいただいております。
金具のメッキは、擦れや経年変化により剥がれてしまうことが多い箇所になります。
新品時には鏡面でキラキラの高級感がある品物も、金具のメッキが褪せると、品物自体も古びた印象に変わってしまいます。
そんな金具の再メッキ加工について、詳しく解説していきたいと思います。
Contents
バッグや財布の金具の種類・特徴
世の中に、金属製品は多く存在しますが、大きく大別すると、宝飾品と、工業製品になるかと思います。
宝飾品とは指輪、ピアス、アクセサリーなどです。工業製品とは、食器や家電、車や内装、身の回りのありとあらゆる金属製品です。
これら宝飾品と工業製品の違いは何なのでしょうか?
答えは、貴金属かどうかです。
金、銀、プラチナなど希少であり、加工性がよく、化学的に安定している金属材料を使用して作られているのが宝飾品で、それ以外の金属材料を使用して作られているのが工業製品です。
貴金属は素材自体の価値があります。そのため、純金の指輪があれば、どんなデザインでも一定以上の価値が存在します。
溶かせばデザインは関係ありません。重量で価値が求められます。
一方、工業製品はどうかというと、金属自体にあまり価値はありません。
バッグや財布についている金色の金具を溶かして売ろうと思っても誰も買ってくれません。
しかし、例外は存在しており、それがクロムハーツやガボールに代表されるシルバーブランドが作っているバッグや財布です。
彼らが作るバッグや財布には、シルバー925を素材として作った金具が使用されており、他のブランドとは全く異なる製品づくりを行っています。
一般的に、バッグや財布に使用される金具は、工業製品です。
多くの傾向として、量産しやすく安い銅や亜鉛合金が素材として使われており、その上に見た目をよくするためにメッキが施されています。
メッキとは、対象の金属の表面に、別の金属で膜を作ることです。
一般的には、電気めっきと呼ばれる電気の力を使ってめっき作業を行います。
金メッキを行う場合は、金が溶け込んだ水溶液の中に対象の金具を吊るし、電流を流すことにより、陰極側へ金属を還元析出させます。
溶けたドロドロの金の中に入れると勘違いしている方がいますが、そうではありません。
そんなバッグや財布の金具に再メッキ修理が必要になった場合に、どこに相談したら良いのか、どんなことが出来るのかをここでは紹介していきたいと思います。
再メッキの修理について
再メッキの修理方法は大きく分けて2つの方法があります。①正規店(並行店)での修理か、②修理専門店での修理です。
正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、メリットとデメリットを比較してみましょう。
①正規店のメリット
まず、正規店に依頼する場合のメリット。
- 本物であれば修理受付してくれるが、並行輸入品、海外購入品は修理を受付けない場合がある
- ギャランティ―カードや領収書、購入保証書がないと修理を受け付けない場合がある
- オリジナルのパーツで修理してもらえるが、修理金額が高額になる場合が多い
- 見積もりや納期に長く時間がかかる場合が多い
②修理専門店(レザーリフォーム)のメリット
続いて、一般の修理業者に依頼する場合のメリット。
- 入手ルートに関わらず修理の受付が可能(保証書等も不要です)
- 純正品、純正パーツは再利用、パーツがない場合には類似のものと交換
- 修理費用は正規店と比較して安価
- 見積もりや納期は正規店と比較すると圧倒的に迅速
③まとめ
以上のように、財布の内側の修理については、正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、それぞれにメリットがありました。どちらの方法を選択するかは、お客様のご予算やご希望によって異なりますが、正規店でご購入されたものでれば、まずは正規店にご相談してみるのが良いでしょう。
修理代の相場については、正規店と専門店、両方に見積もりを出してもらうのが確実ですが、正規店での修理代金は修理専門店の1.2倍~2倍くらい、基本的には正規店の方が少し高いことが多いです。
なお、正規店であっても、修理専門店であっても、状態によっては修理が不可能な場合はあります。ただ修理可能かどうかの基準は正規店と修理専門店とで異なりますし、修理専門店の中でも変わってきます。正規店に断られてしまった場合でも、修理専門店の場合には修理ができる場合がありますので、幾つかの店舗に相談してみるのをオススメします。
バッグや財布の金具 再メッキの主な修理内容と直し方
- ファスナートップの再金メッキ
ファスナートップを一旦取り外し、研磨し、再メッキさせていただきます。 - シャネル マトラッセ チェーンのメッキ色を綺麗にしたい
チェーンから革紐部分を一旦取り外し、全て研磨し、再メッキさせていただきます。革紐は新しいものに交換も可能です。 - ショルダーバッグ 金具部分のメッキの剥げを直していただきたい
バッグから金具を取り外し、磨いたのちに再メッキさせていただきます。 - バングル 金具部分のメッキお直し
バングルから金属以外の革パーツを一旦取り外し、メッキ後に革パーツを再取り付けします。 - ルイヴィトン メッキ 剥がれ 修理
メッキが剥がれてしまっている金具を取り外し、再メッキさせていただきます。
バッグの金具 再メッキの修理行程
バッグや財布の金具 再メッキ修理の主な修理内容として、ヴィトンの財布の金具部分の再メッキをを題材に、修理工程について紹介していきます。
金色の金具の場合、地金の上にピロリン酸銅ストライク、光沢硫酸銅、シアン化銅、硫酸ニッケル、金メッキといったように
金属の上に何層にも金属の膜を重ねていくことにより、均一でキレイな見た目を作ります。
当社では基本的に、金具が作成された新品製造時と同様の工程で作業を行っております。
他社様では、簡易的に差しメッキ(ペンメッキ)で作業を行っている場合もあるようですが、強度が全く異なります。
具体的な修理工程を見ていきます。
① 「解体」
まずは財布を解体していきます。財布のパーツは、基本的に厚みが薄いことが多いため、破れたりしないように慎重に外していきます。
解体しながら構造を把握し、元に戻す手順を明確にしながら作業を進めます。
② 金具を外します
ネジ式やツメ式など、様々な取り付け方がされている金具ですが、経験豊富なスタッフが丁寧に取り外します。
元々、取り外しを前提に取り付けられているものではないので、ネジ部分が接着剤で固められていることもありますが、
当社では特に問題なく取り外しと取り付けが可能です。
③ 一旦全てメッキを落とし、金具をキレイにします
キレイにメッキを行うために、地金の状態で均一な表面にしなくてはなりません。
そのために、既存のメッキは一旦全て落とし、キレイな表面に磨いていきます。
④ メッキを行います
脱脂、電解、銅ストライクメッキ、光沢硫酸銅、シアン化銅、硫酸ニッケル、金メッキといった手順でメッキを行います。
脱脂、電解は、金属表面の汚れをキレイにする工程になります。
ストライクメッキとは、前処理的に行うメッキで、その後の工程の密着性と被膜力を高めます。
光沢硫酸銅は、シアン化銅メッキ、これらのメッキはレベリング作用が強いため、表面をより平滑にし、光沢を出すことが可能です。
レベリング作用とは、表面の凹凸を無くす能力のことです。
硫酸ニッケルで、銅色からニッケル色に色が変わります。
仕上げに金メッキを行います。
その後、必要に応じて表面保護のために薄膜の防錆剤を塗布します。
⑤ 財布に取り付けて、元に戻します
完成した金具を元通り、財布に取り付けて完成です。
以上、財布の金具の再メッキ修理についてご紹介でした。
レザーリフォームではマルジェラ、miumiu(ミュウミュウ)、dior、coach、マルニ、バーバリー、chanel、クロムハーツ、ルイヴィトン(vuitton)、フェンディ、ジルサンダー、エルメス、マリークワント、loewe、ボッテガ、エンダースキーマ、サンローラン、グッチ、プラダ、その他ブランド問わず、バッグや財布の再メッキ修理について、ご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。
レザーリフォームでの修理実績
エルメス 財布 再メッキ修理
フェンディ バッグ・財布 再メッキ修理
シャネル バッグの再メッキ修理
ヴィトン バッグ 財布の再メッキ修理
セリーヌ バッグの再メッキ修理
レザーリフォームでの参考修理料金
修理内容 | 値段 |
---|---|
ファスナー引手の再メッキ | 8,800円(税込) |
財布 ロゴ金具の再メッキ | 1万7,600円(税込) |
シャネル マトラッセ CCマークのヒネリ金具 4点セット 再メッキ | 3万3,000円(税込) |
シャネル マトラッセ チェーンの再メッキ | 2万2,000円(税込) |
エルメス バーキン ヒネリ 3点セット 再メッキ | 6万6,000円(税込) |
その他の金具の再メッキ | 8,800円~(税込) |
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※ご入金が確認できていない場合は、完成品の発送を行うことはできません。
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