
「革ジャンの裏地は修理できる?」
「レザージャケットの裏地をおしゃれに変更したいんだけど・・・」
「レザージャケットの裏地が汚れました」
「革ジャンの裏地の破れを補修してほしいです」
レザーリフォームでは、このように革ジャン、レザージャケット、ライダースジャケットの裏地修理や張り替えに関するご相談についてもお問い合わせいただいております。
裏地は、インナーと直接触れ合う部分なので、摩耗などにより破れたり劣化しやすいパーツでもあります。
3年以上使用している場合は不具合が出て来る可能性があります。
ここでは革ジャンの裏地修理について、詳しく解説していきたいと思います。
Contents
レザージャケットの裏地の種類・特徴
レザー(本革)の裏側は、素材の特徴として起毛しており滑りが悪く、そのままでは着脱に支障が出るため、一般的にレザージャケットの内側には裏地が付いています。
裏地の目的は、機能性とデザイン性があります。
機能性としては、滑りをよくし着脱を楽にする、革との間に空間を作ることによって汚れやムレを防止する、革の風合いを保つ、キルティングや綿などの場合は保温性の向上、といったものがあります。
デザイン性としては、エルメスやシャネルのスカーフを裏地として使用するのをご希望されるお客様もいらっしゃいます。
一般的に、レザージャケットなどの重衣料の裏地に使われる素材は、ポリエステルかキュプラの裏地が多く使われています。
胴体部分の裏地
胴体部分の裏地は、着脱時に見える部分であるため、デザイン性が重視される部分になります。
襟ぐりや裾など端の部分はよく擦れるため、長年の使用により生地の劣化や破れが見られることが多いです。
また、脇下部分は汗などの水分によりシミになっていることもあります。
袖部分の裏地
袖部分の裏地は、筒状の袖に腕をスムーズに通す必要があるため、機能性として滑りの良さが求められます。
ダメージが多い箇所としては、手首周りと袖付け根付近にダメージが蓄積することが多い印象です。
レザージャケットの裏地の主な修理内容と直し方
- レザージャケットの裏地に汚れや汗シミが出来た
生地をクリーニングするためには、表地から一旦取り外す必要があり、新しい生地に交換する方が工賃が安くなるため、裏地の張り替えをさせていただきます。 - 革ジャンの裏地の破れ
裏地が破れている場合、生地自体が劣化している場合が多く、一部を補修しても他の場所がすぐに破れる可能性が高いため、新しい裏地に交換させていただきます。 - 革ジャンの裏地がカビ臭い
裏地にカビが生えている場合、裏地よりもカビの生えやすい革にもカビが生えている可能性が高いため、裏地をすべて外した上で革部分をオゾン処理し、カビを死滅させたのちに、新しい裏地を取り付けさせていただきます。 - 革ジャンの裏地をエルメスのスカーフにカスタムしたい
ご希望の生地に張り替えさせていただきますので、お客様にて生地をご用意いただき、一緒にお送りください。
A-2 フライトジャケットの裏地張り替えの修理行程
革ジャンの裏地の主な修理内容として、A-2 フライトジャケットの裏地張り替えを題材に、修理工程について紹介していきます。
A-2 フライトジャケットは裏地の取り付けの構造が複雑でかなり手間がかかるのと、特殊な部材が必要になるために難易度が高いですが、当社では問題なく作業しております。
新しい裏地は、なるべく現状に近いものをご用意して交換していきます。
こだわりのある場合には、お客様にてご用意いただければ、ご用意いただいた生地に交換させていただきます。
具体的な修理工程を見ていきます。
① 「解体」
まずは裏地を外していきます。ボロボロになっている場所もありますので、破れたりしないように慎重に外していきます。
② 「パーツ化」、「アイロン」
外した裏地を、個々の平面のパーツになるまで分解していきます。
生地が弱っていることも多いため、慎重な作業が要求されます。
パーツ化した生地を、シワ部分をアイロンをかけて伸ばしながら、地直しも一緒に行います。
新品時と同様な裏地を作成するためには、とても重要な作業です。
③ 「パターン修正」
修理として届く品物は、世界中のありとあらゆる場所で作られた品物です。
縫い代が一定でなかったりすることも多いため、縫い代を一定に整えたり、作りが雑で左右非対象である場合は左右対称に修正します。
寸法が足りないような場合は、継ぎ足しを行ったり、必要に応じてキセを入れたり、緩みを追加したりも行います。
修正の必要が無い場合は、外した裏地をそのまま型紙として使用して、裁断していきます。
④ 「裁断」
新しい生地の上に、作成したパターンを並べて、裁断を行っていきます。
デザイン性の向上が目的での裏地交換の場合、最終的にどう見えるかを重視して裁断位置を決めていきます。
柄のある裏地で、入れたい柄が決まっている場合は、ご連絡いただければ可能な限りご要望に沿うように裁断を行っております。
⑤ 「縫製」、「金具取付」
新しい生地を元通りに縫製していきます。
ゼロからジャケットを作るわけではないので、元の縫製手順と同じ縫製手順が物理的に不可能なこともありますが、経験豊富なスタッフが元通りに縫製していきます。
レザージャケットの快適性や耐久性に大きく影響する非常に重要な工程です。
⑥ 「完成」
無事に全ての工程が終了し、裏地張り替え修理が終わりました。
以上、A-2 フライトジャケットの裏地張り替えについてご紹介でした。
レザーリフォームでは666、ショット、バンソン、ラルフローレン、サンローラン、マルジェラ、バックラッシュ、エンメティ、クロムハーツ、、その他ブランド問わず、裏地修理について、ご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。
レザーリフォームでの修理実績
ショット 革ジャン、ライダースの裏地張り替え修理
666 革ジャン、ライダースの裏地交換修理
マルジェラ ライダースの裏地交換修理
クロムハーツ ライダースの裏地交換修理
ルイスレザー ライダースの裏地張り替え修理
ラングリッツ レザージャケットの裏地交換修理
BUCO レザージャケットの裏地張り替え修理
エアロレザー レザージャケットの裏地交換修理
レザーリフォームでの参考修理料金
修理内容 | 値段 |
---|---|
裏地交換(全体) | 3万6,300円(税込・裏地代込) |
裏地交換(胴体のみ) | 2万2,000円(税込・裏地代込) |
裏地交換(両袖のみ) ※ 片袖のみの裏地交換は作業しておりません |
2万2,000円(税込・裏地代込) |
A2 フライトジャケットの裏地交換(全体) | 4万5,100円(税込・裏地代込) |
A2 フライトジャケットの裏地交換(胴体のみ) | 3万6,300円(税込・裏地代込) |
A2 フライトジャケットの裏地交換(両袖のみ) ※ 片袖のみの裏地交換は作業しておりません |
2万2,000円(税込・裏地代込) |
毛皮ジャケットの裏地交換(全体) | 4万8,400円(税込・裏地代込) |