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【象革編】 エキズチックレザーとは?種類のまとめ

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象は、アジアゾウとアフリカゾウ、マルミミゾウの2属3種が現生していて、現生する最大の陸生哺乳類です。

「象革」は「エレファントレザー」とも呼ばれていて、エキゾチックレザーの中でも、特に希少性が高い革として珍重され、ハンドバックやベルト、靴、椅子、本の装丁、その他の特別な小物などに利用されています。

象革について説明する時に、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」、通称「ワシントン条約」は避けて通れません。

1985年、「ワシントン条約」により、象牙(ゾウの長大に発達した切歯で材質が美しく加工も容易な為、工芸品の素材として珍重されていた近代以前のアフリカにおいては金と並ぶ重要な交易品)を目的とした乱獲により生息数が激減していたゾウは一切の捕獲(自然死・間引きなどを除く)狩猟の禁止、象革、象牙を含むすべての派生物の輸出入の禁止措置が取られました。

その後、10年間一切の国際取引が禁止されましたが、その間にジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、南アフリカなどの南部アフリカ諸国でゾウの個体数が急増してしまいました。
自然死や間引きにより保管されてきた象革や象牙の在庫が相当量になり、1997年のワシントン条約の締約国会議にてそれらの在庫の売上金を各原産国がゾウの保護の為の基金にする等の措置を条件に貿易再開が決議され、1999年日本向けに1度限りの条件で貿易が再開されました。

南部アフリカ諸国はゾウの急増による農業被害や人的被害の為、引き続き貿易の継続を要望しましたが、無制限に貿易が再開されると勘違いした密猟者がアフリカ各地で活動を活発化し、混乱が生じた為に貿易再開の目処は立たなくなりました。

2007年、象牙は、南部アフリカ諸国の在庫の約60トンをワシントン条約事務局等の監視のもと、それらの国と日本の国との二カ国間に限定して取引がなされました。
「象革」については、ジンバブエのみに輸出が認められ、同様に日本にのみ輸出されました。

現在、「ゾウ革」の商業目的の取引については、ボツワナ、ナミビア、南アフリカ産の輸出入、及びジンバブエ産の日本への直接輸入が可能ですがその数は制限されています。
革製品は、ナミビア、 南アフリカ産の輸出入は可能です。
ボツアナを原産とする革製品は、日本へ輸入することは出来ません。
しかし、ボツワナから第三国へ「ゾウ革」が輸出され、そこで製品化されたものは可能です。
ジンバブエで生産された「ゾウ革」は第三国へ輸出して製品化されたとしても商業目的で日本へ輸入することは出来ません。
上記のように製品の輸出入が禁止のため、ブランドもグローバル展開できない超高級革です。

完全禁輸措置が取られていた頃と比べると手に入りやすくなりましたが禁輸期間中に多くの「ゾウ革」のタンナーが廃業になり、廃棄されてしまった為、タンナーと契約出来ても安定的な供給は難しくなっています。

「ゾウ革」の特徴は、厚くて丈夫ですが意外と柔軟性があり、起毛しているので触り心地も良いです。
水濡れや摩擦にもとても強い革になります。銀面は、胴体、鼻、耳、のそれぞれの部位に特有の大きなシワがあり、細かい粒状に隆起した銀面は、自然の妙です。
仕上げは、光沢のあるもの、マット仕上げのものがありますがマット仕上げのものでも、摩擦により艶が出てきます。

象革