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【豚革編】 同じ革でもこれだけ違う!?種類と特徴のまとめ

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豚革は「ピッグスキン」とも呼ばれ、唯一、全ての原皮を国内供給が可能で、アジア圏を中心とした諸外国に輸出もしている革になります。

日本では、豚革というと牛革や馬革と比較した時にランクの低い革とされている傾向がありますが、実は、ヨーロッパでは高級な革素材として認知されています。
ヨーロッパで豚革は、特に鞄の素材として最も理想的だと考えられていて、HERMES(エルメス)、GUCCI(グッチ)といった高級ファッションブランドの革製品には昔から豚革が使われています。

豚革は、牛革より軽くて通気性が良く、摩擦に強い丈夫な革になりますが、表皮の下がすぐに脂肪などの皮下組織になる為、ほぼ銀面だけの厚みにしか加工できません。
その薄さと丈夫さを生かす為、鞄、財布、靴などのライニング等に使用されています。

豚革の最大の特徴は、銀面にある細かな凹凸と、3つ一組で三角形に並んでいる(∴のように見える)独特の毛穴模様です。
この独特の毛穴模様があることで通気性が良くなっていますが、同時に良くも悪くも豚革ということがすぐに判断可能です。

国内において豚革がランクの低い革といわれてしまうのは、こうした一目でわかる特徴が影響しているといわれています。
また、使用される部位により革の質に大きな違いがあり、豚の性格や飼育環境などにより銀面に傷が多いといったデメリットもあります。

○ 「アメ豚」

アメ豚

「アメ豚」とは、良質の豚革の銀面を丁寧にすりとり、透明感と艶のある美しいアメ色(淡黄茶色)の肌に仕上げたものです。

古くは豚の白革に亜麻仁油(成熟した亜麻の種子から得られる乾性油)を塗布し、表面を石で摩擦するという非常に手の込んだ製法で加工されていましたが、現在は植物タンニン鞣し革を染色後、グレージングでアメ色に仕上げていることがほとんどです。

一部では、良質の豚革からつくられた「アメ豚」が、牛革の最高級「カーフスキン」よりも高級な革として取引されています。

○ 「ピッグスエード」

ピッグスエード

「ピッグスエード」とは、クロム鞣しの豚革の床面をサンドペーパーでこすり起毛加工した革のことです。

牛のスエードよりも繊維が細かく、手触りが良い為、高級感があります。
起毛加工により豚革独特の毛穴模様が目立たなくなる為、人気のある加工方法です。