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バッグの内側修理案内

バッグ 内側修理

「バッグの内側がボロボロなので修理は出来ますか?」
「バッグの内側張替えの料金を知りたいです」
「バッグの内張りが汚れてしまいました><」
「バッグの内側がカビ臭いんですが・・・」

レザーリフォームでは、このようにバッグの内側の修理や直し方に関するご相談についてもお問い合わせいただいております。
バッグの内側は、入れたものが直接触れる部分なので、それだけ壊れやすいパーツでもあります。
水筒から飲み物がこぼれてしまったり、化粧品などの蓋があいてバッグ内が汚れることもありますし、合皮が加水分解でボロボロになることも多いです。
粉が吹いてしまい、使うことが出来ないと、せっかくのバッグがもったいないですよね。
ここではバッグの内側修理について、詳しく解説していきたいと思います。

バッグの内側の種類・特徴

バッグの内張りには、主に生地か合皮が使用されています。

合皮は合成皮革と人工皮革に分けられますが、基材(下地)に不織布を使ったものが人工皮革、それ以外の基材を使用したものが合成皮革となります。
いずれにしても、何らかの基材の上にポリウレタンという素材を乗せてコーティングし、表面に型押し等の処理をして、本革に似せた素材です。
本革の特徴の一つとして伸び縮みするという特性がありますが、ポリウレタンもゴムのように伸びる性質を持っています。

ポリウレタンは安価に手に入る便利な素材ではありますが、製造から3年程で劣化が現れてしまいます。この劣化症状は素材の特性であり、避けることは出来ません。
劣化すると、表面が粉を吹いてきたり、ボロボロになったり、剥がれてきたりします。
劣化は、加水分解と呼ばれる空気中の水分や湿気との化学反応ですので、必ず起こります。
水分との反応なので、湿気の多い日本では進行が早いと言われています。

そんなバッグの内側に修理が必要になった場合に、どこに相談したら良いのか、どんなことが出来るのかをここでは紹介していきたいと思います。

バッグの内側の修理について

バッグの内側の修理方法は大きく分けて2つの方法があります。①正規店(並行店)での修理か、②修理専門店での修理です。
正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、メリットとデメリットを比較してみましょう。

①正規店のメリット

まず、正規店に依頼する場合のメリット。

  • 本物であれば修理受付してくれるが、並行輸入品、海外購入品は修理を受付けない場合がある
  • ギャランティ―カードや領収書、購入保証書がないと修理を受け付けない場合がある
  • オリジナルのパーツで修理してもらえるが、修理金額が高額になる場合が多い
  • 見積もりや納期に長く時間がかかる場合が多い

②修理専門店(レザーリフォーム)のメリット

続いて、一般の修理業者に依頼する場合のメリット。

  • 入手ルートに関わらず修理の受付が可能(保証書等も不要です)
  • 純正品、純正パーツは再利用、パーツがない場合には類似のものと交換
  • 修理費用は正規店と比較して安価
  • 見積もりや納期は正規店と比較すると圧倒的に迅速

③まとめ

以上のように、バッグの内側の修理については、正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、それぞれにメリットがありました。どちらの方法を選択するかは、お客様のご予算やご希望によって異なりますが、正規店でご購入されたものでれば、まずは正規店にご相談してみるのが良いでしょう。

修理代の相場については、正規店と専門店、両方に見積もりを出してもらうのが確実ですが、正規店での修理代金は修理専門店の1.2倍~2倍くらい、基本的には正規店の方が少し高いことが多いです。

なお、正規店であっても、修理専門店であっても、状態によっては修理が不可能な場合はあります。ただ修理可能かどうかの基準は正規店と修理専門店とで異なりますし、修理専門店の中でも変わってきます。正規店に断られてしまった場合でも、修理専門店の場合には修理ができる場合がありますので、幾つかの店舗に相談してみるのをオススメします。

バッグの内側の主な修理内容と直し方

  • 革のバッグの内側がボロボロに剥がれる
    ボロボロを直すことは出来ないので、内側を新しい生地に張替えます。
  • バッグの内側の黄ばみなど汚れがある
    内側の汚れをクリーニングなどで落とせる場合もありますが、張替えをお勧めしています。
  • バッグの内側がカビ臭い
    どこにカビが発生しているのかによりますが、内側がカビていれば、張替えになります。
  • 革バッグの内側が白い粉を吹いている
    合皮の加水分解によるもので、生地の張替えになります。
  • バッグの内側がベタつき、モノを入れるとベタベタになる
    合皮の加水分解で素材自体が劣化しているので、生地の張替えになります。

内側の張替えの修理行程

バッグの内側の主な修理内容として、グッチのショルダーバッグの生地の張替えを題材に、修理工程について紹介していきます。
新しい生地は、なるべく現状に近いものをご用意して交換していきます。

内側の合皮が加水分解でベタベタになっています。このまま何かを入れたら、入れたものがベタつくことになりますので、使用することが出来ません。

具体的な修理工程を見ていきます。

① 「解体」

まずはバッグを解体していきます。ベタベタしているため、糸を切ってもくっついており、かなり手間のかかる作業です。

解体する際に、手がべたべたになるので、使い捨ての手袋をしながら作業を進めます。

② 裏地をパーツ化して新しい生地を裁断します

外した裏地を、バラバラのパーツの状態にして、バラしたパーツを型紙として使って、新しい生地を裁断していきます。
バラバラにした段階で、欠損部や破れがあれば、型紙を補正しながら作業していきます。

③ 本体に取り付け

用意した新しい裏地を、本体に縫い付けていきます。

元の縫い目を拾いながら一針ずつ丁寧に縫製していきます。細かい技術と注意を要する手作業です。

 

以上、バッグの内側の張替え修理についてご紹介でした。

レザーリフォームではキタムラ、ルイヴィトン、グッチ、コーチ、シャネル、プラダ、その他ブランド問わず、バッグの内側修理について、ご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。

レザーリフォームでの修理実績

ルイヴィトン バッグの内側修理

グッチ バッグの内側修理

プラダ バッグの内側修理

シャネル バッグの内側修理

レザーリフォームでの参考修理料金

修理内容 値段
シャネル バッグの内側 張替え 3万3,000円(税込)
ルイヴィトン バッグの内側 張替え 3万3,000円(税込)
グッチ バッグの内側 張替え 4万4,000円(税込)
上記以外のバッグの内側 張替え 2万2,000円(税込)