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プラダ(PRADA)バッグの修理案内

「リボントートのハンドルって交換可能ですか?」
「四隅のスレとか傷とか目立ってしまって、、フルメンテナンスっていくらくらいしますか?」

レザーリフォームでは、このようなPRADA(プラダ)バッグの修理・加工の依頼、お問い合わせが日々、数多く寄せられます。
革製品の専門家と職人集団であるレザーリフォームが、PRADA(プラダ)バッグの修理について、詳しく解説していきたいと思います。

PRADA(プラダ)バッグの種類・特徴

PRADA(プラダ)は、1913年に創立者のマリオ・プラダがミラノに革製品の店「プラダ兄弟商会」を開いたところから始まった、イタリアを代表する高級ファッションブランドです。世界中から珍しい素材や質の高い皮を集めて作られた商品は、シンプルでありながらデザイン性があると評判を受け、イタリア王室御用達のブランドとなったと言われています。

プラダといえば、「サフィアーノ」と呼ばれる特殊な型押し加工を施したカーフレザーや、パラシュートなどに使用する工業用ナイロンを応用した「ポコノ素材」をバッグに採用しており、丈夫な上に長く愛用できることから世界中の愛好者から高い評価を得ているブランドです。主なラインナップとしては、プラダのアイコンバッグとして君臨する「ガレリア」、バッグ中央に大きく入った「PRADA]のロゴがトレードマークの「カナパ」、ナイロン素材のバッグに大きなリボンのモチーフが上品な雰囲気とガーリーなスタイルを演出する「リボントート」が有名ですが、最近では台形型のカチッとしたフォルムにバイカラーや波線デザインを合わせることで少しくだけた感じを出したユーモラスな「エスプラナード」も注目を集めています。

PRADA(プラダ)バッグの修理について

プラダのバッグ・財布の修理方法は大きく分けて2つの方法があります。①正規店(並行店)での修理か、②修理専門店での修理です。

正規店(並行店)でご購入されたもので、購入後1年未満の場合にはまずは正規店のプラダブティックに相談してみるのが良いでしょう。
修理窓口は、国内のプラダブティック(正規店)ならどこでも可能です。商品を買った店と別の店に持ち込んでも大丈夫です。その場で修理可能かどうかの確認と大まかな見積もりを提示してくれます。持っていくのは品物だけでも大丈夫ですが、場合によっては購入保証書の提示を求められる場合があるので、一緒に持っていきましょう。
基本的には有償ですが、初期不良が認められる場合には無償での対応してくれる場合もあります。

修理窓口になるプラダブティック(正規店)の住所
プラダ公式サイトの店舗検索ページで調べられます。

修理代の相場については、正規店と専門店、両方に見積もりを出してもらうのが確実ですが、正規店での修理代金は修理専門店の1.2倍~2倍くらい、基本的には正規店の方が少し高いことが多いです。正規サポートの価格が公式サイト上には記載がないため、おおまかな相場を知りたいときは修理専門店の料金表が参考になります。

なお、正規店であっても、修理専門店であっても、状態によっては修理が不可能な場合はあります。ただ修理可能かどうかの基準は正規店と修理専門店とで異なりますし、修理専門店の中でも変わってきます。正規店に断られてしまった場合でも、修理専門店の場合には修理ができる場合がありますので、幾つかの店舗に相談してみるのをオススメします。

①正規店(並行店)のポイント

・本物であれば修理受付してくれるが、並行輸入品、海外購入品は修理を受付けない場合がある
・ギャランティ―カードや領収書、購入保証書がないと修理を受け付けない場合がある
・オリジナルのパーツで修理してもらえるが、修理金額が高額になる場合が多い
・見積もりや納期に長く時間がかかる場合が多い

なお、正規店で買っても並行店で買ってもプラダの公式サポートが受けられます。財布・バッグの修理はプラダブティックに持っていくか配送で送ります。正規と並行を区別しないのでどこで買ってもサポート体制・料金に差はありません。

②修理専門店(レザーリフォーム)のポイント

・入手ルートに関わらず修理の受付が可能(保証書等も不要です)
・純正品、純正パーツは再利用、パーツがない場合には類似のものと交換
・修理費用は正規店と比較して安価
・見積もりや納期は正規店と比較すると圧倒的に迅速

まとめ

1. 純正品での修理をお求めの場合はまず正規店に相談
2. 急いで修理が必要な場合は修理専門店に相談
3. お値段を安く抑えたい場合は正規店と修理専門店、両方に相談
4. 正規店に断られても諦めない

PRADA(プラダ)バッグの主な修理内容

ここからは、修理する場合にどのような工程と費用がかかるかについて紹介していきます。

レザーリフォームでも特にご相談の多い修理案件を題材に、具体的な修理内容について紹介します。

・内張り、内側の交換・修理
・ヘリ巻き革(バインダー)の修理
・持ち手、ハンドルの交換・修理
・クリーニングと染め直し・染め替えの修理

PRADA(プラダ)バッグの内張り、内側の交換・修理

PRADA(プラダ)のショルダーバッグの内装全交換の作業です。
ポケットファスナーやブランドプレートは流用して、作業前と同仕様での交換でした。

交換に使用する生地は、生地自体が劣化しにくいシャンタン生地を使用します。

★PRADA(プラダ)バッグの内張り、内側の交換・修理の料金
・バッグの内装、内張り、内側の交換・修理の料金:2万2,000円(税込)

※ 上記金額は、お品物に付属するポーチなどの内装交換は含んでおりません。
※ 金具を外す必要がある場合、似た金具に交換させて頂く場合があります。
※ コバの塗り直しが必要な場合、簡易的な塗り直しになります。
※ 現状と同等のコバをご希望される場合は現物確認後のお見積りのご案内となります。

バッグの内側修理案内

PRADA(プラダ)バッグのヘリ巻き革(バインダー)の修理

PRADA(プラダ)のショルダーバッグのバインダー全交換の作業です。
バインダーを全周交換しました。

使用する革に関しては、在庫にあるもので、現状の革と可能な限り似た色の革を使用しますが、色を変えて交換することも可能です。

作業後、使用した革の色や質感にご納得いただけなった場合は無料で再作業させて頂きます。またバインダー交換に関しては部分的な交換も可能です。

★PRADA(プラダ)バッグのヘリ巻き革(バインダー)修理の料金
・ヘリ巻き革部分交換:4,400円(税込)/1ヵ所
・ヘリ巻き革交換(バッグ口一周):1万3,200円(税込)
※バッグの持ち手修理と同時作業の場合:8,800円(税込)

PRADA(プラダ)バッグの持ち手、ハンドルの交換・修理

PRADA(プラダ)のハンドバッグの持ち手交換の作業になります。

持ち手の長さ、幅などは交換前と同仕様です。持ち手の長さや幅を変更することも可能ですのでお気軽にご相談ください。また、使用する革に関しては、在庫にあるもので、現状の持ち手と可能な限り似た色の革を使用します。なお、持ち手交換の作業後、使用した革の色や質感にご納得いただけなった場合は無料で再作業させて頂きます。

★PRADA(プラダ)バッグのハンドル交換・修理の料金
・平手ハンドル交換:1万3,200円(税込)/2本
・平手で根革がない仕様の場合:1万6,500円(税込)/2本
・平手で肉盛りがある仕様の場合:1万7,600円(税込)/2本
※ 1本のみの交換は現在受け付けておりません。
※ コバ仕様で、ブランドオリジナルカシメがある場合は、流用不可となります。

・丸手ハンドル交換:1万7,600円(税込)/2本
・丸手で根革がない仕様の場合:2万0,900円(税込)/2本
※ 1本のみの交換は現在受け付けておりません。
※ コバ仕様で、ブランドオリジナルカシメがある場合は、流用不可となります。

・ビジネスハンドル交換:1万7,600円(税込)/2本
※ 1本の場合も同金額となります。
※ コバ仕様で、ブランドオリジナルカシメがある場合は、流用不可となります。

持ち手の幅・長さを現状から変更する場合でも追加料金は発生いたしません。

【類似の修理案件】

PRADA(プラダ)クリーニングと染め直し・染め替えの修理

PRADA(プラダ)のショルダーバッグとトートバッグのクリーニング+染め直しの作業です。

染め直しは擦れや退色、シミ、キズなどにより、色が変わってしまった部分を全て染め直す作業になります。当社で使用している染料・顔料・仕上げ剤は、皮革生産工場で使用されているものをベースとしています。作業後に質感が変わる可能性もありますが、その場合は事前にご連絡させて頂きます。表面に汚れやゴミなどがある場合、 クリーニング後の染め直し作業となります。

※染め直しの作業に 「コバ補修」は含まれておりませんのでご注意ください。

★PRADA(プラダ)バッグのクリーニングと染め直し・染め替えの料金
・クリーニング・染め直し(外側のみ作業):2万9,700円(税込)
※ バッグの内側が外側と同色の場合のみ内側も作業

・染め直し(複数色の追加料金):+5,500円(税込)/色数

バッグのクリーニング(カビや汚れ落とし)、染め直し 修理案内

【類似の修理案件】

 

PRADA(プラダ)バッグの金具の修理、交換

金具の修理

金具の修理には、見た目を美しくする修理と、機能的な不具合を直す修理の2種類があります。

見た目の修理は、再メッキを施すことで新品のような輝きを取り戻すことが可能です。
特に、メッキが剥げてしまったというご相談は多く、状態やご希望に応じて、磨きを行うかどうかや、適したメッキ方法を選んで対応いたします。

詳しくは、下記のリンクより詳細をご確認ください。

・ 再メッキ加工:8,800円(税込)〜/1ヵ所
バッグや財布の金具 再メッキ修理案内

機能的に壊れた金具の修理では、紛失したパーツや外れてしまった部品を再生し、元の機能を回復させます。

ターンロック(ヒネリ金具)やショルダーの付け根に使われる金具などは、可動部にあり、日常的に力がかかるため破損しやすい箇所です。そのため、「壊れてしまったら直せない」と思われる方も多いですが、実際にはほとんどの金具は修理が可能です。

当店では、ねじやばねなどの部品を元の仕様に合わせて作成し、新しいものと交換することで修復を行います。お気に入りのバッグや財布の金具が壊れてしまった際も、ぜひ一度ご相談ください。

金具の交換

金具の交換は、ボタンやネジ、ホック、ガマ口など多岐にわたります。
特に、頻繁に開閉を繰り返す部分は摩耗しやすく、緩んだり外れたりするほか、経年劣化やサビによって固着や破損することもあります。

取れてしまった、壊れてしまったなど部品がなくなってしまった場合は、新たに金具をとりつけることが可能です。

当店では、オリジナルに近いデザインの金具を厳選し、違和感のない仕上がりを追求しています。お気に入りのアイテムを長く愛用するためにも、金具の不具合が気になり始めたら、お早めにご相談ください。

★PRADA(プラダ)バッグの金具交換の料金
・カシメ、ボタンの金具交換:2,200円(税込)/1ヵ所
・カシメ、ボタン以外の金具交換:5,500円(税込)~/1ヵ所

その他のご相談についても、写真をお送りいただくか、お品物をお送りいただければ適切なご提案をさせて頂きます。