メーカーごとの特徴とカテゴリ
ファスナーは、メーカーごとにそれぞれ異なる特性があります。
特にデザイン性が大きく違うので、アイテムによっては仕上がりを左右する重要な要素となります。
一般的にはYKK製のファスナーが広く使用されていますが、ハイブランドで多く採用されているriri(リリ)やRACCAGNI(ラッカーニ)、ヴィンテージジャケットに用いられてきたTALONなど、用途やコンセプトに応じてさまざまなファスナーが選ばれています。
当店では、標準的なYKK製ファスナーに加え、複数メーカーのファスナーを取り揃えております。
ここでは、カテゴリごとにファスナーの特徴を詳しくご紹介いたします。
一般的なファスナー
一般的なファスナーとして最も広く知られているのが、YKK製のファスナーです。
国内シェアはもとより、世界シェアにおいてもトップを誇り、日常生活で使用される多くの製品に採用されています。
衣料品やバッグ、各種ファッションアイテムにおいて、「ファスナーといえばYKK」と言っても過言ではありません。
近年では、海外製の安価なファスナーを使用した製品も見受けられますが、ファスナーの破損や不具合が生じやすい傾向があり、その結果、短期間で修理や買い替えが必要になるケースも少なくありません。
こうした理由から、当店では海外製の安価なファスナーの取り扱いは行っておりません。
ヴィンテージ・復刻品に使われるファスナー
TALON、CLIX、CROWN、CONMAR、WALDES、Universalといった各メーカーのファスナーは、主にヴィンテージ品や復刻品のレザージャケットに使用されています。
武骨で重厚感のあるデザインやヴィンテージジャケットとの相性の良さが評価され、レザー愛好家からも高い支持を得ています。
なかでも、Langlitz Leathers、Buco、The REAL McCOY'Sなどの復刻ブランドで採用されているTALONは特に人気が高く、「このファスナー以外は受け入れられない」と考える愛好家も少なくありません。
当店では、TALON、CLIXのほか、ヴィンテージアイテムに使われる各種ファスナーもご用意が可能です。
高級ラインに使われるファスナー
ハイブランドの財布やバッグには、ブランドの世界観やデザイン性を重視したファスナーが採用されています。
エルメスやクロムハーツでは riri、プラダや Dolce & Gabbana では RACCAGNIといったファスナーメーカーが用いられることが多く見られます。
これらのファスナーはデザイン性やメッキ加工の美しさに優れており、視覚的な存在感を重視した、いわば「見せるためのファスナー」。
開閉のためのパーツという役割にとどまらず、アイテム全体の印象を引き締めるアクセントとなっています。
YKK
1934年に日本で創業したYKKは、英文社名「Yoshida Kogyo Kabushikigaisha」の頭文字を取って名付けられました。
当時、ファスナーといえばアメリカ製のTALONが主流でしたが、YKKは独自の製法と生産体制を確立し、品質と耐久性を大きく向上。1950年代には海外へ進出し、アポロ11号で使用された宇宙服にYKK製ファスナーが採用されたことで、その名を世界に知らしめました。
現在では、国内シェアはもちろん、世界シェアNo.1を誇る最大級のファスナーメーカーとなっています。
またYKKは、用途ごとに最適化されたファスナー開発を行い、メタルファスナー、コイルファスナー、ビスロンファスナーなど、多様な製法と規格を確立してきました。
これらの技術は、世界中のアパレル、アウトドア、ワークウェア、ラグジュアリーブランドに採用されており、現在のファスナーの「世界標準」とも言える存在です。
YKKエクセラは高級ラインとして位置づけられ、エレメント(務歯)一つひとつに入念な磨きを施した、滑らかな手触りと美しい輝きが特徴の最高級メタルファスナーです。こちらは追加料金にて対応いたします。
また、1940〜50年代のアメリカ製ジッパーをもとに復刻された「Universal」なども展開しており、より幅広いニーズに対応した製品をご用意することが可能です。
※Universalは特殊なファスナーであるため、入手可否につきましては事前に問屋へ確認が必要となります。またご用意できない場合もありますのでご了承ください。
・YKKスタンダード:作業料金のみ
・YKK エクセラ:作業料金+5,500円(税込)
TALON(タロン)ジッパーに関して
1893年に世界で初めてファスナーを発明したアメリカ合衆国のファスナーメーカー。(1991年に倒産しております。)
TALONは、現在でも多くのファスナーメーカーがメタルファスナー製造時に用いる、線材をプレス、成型し同時にテープに植え込むという製造方法や、現在とほぼ同型式の板バネを内蔵したオートロック機構のスライダーなど、ファスナーとしてほぼ全てのシステムを1940年代までに完成させています。
現在、日本を含め数多くのファスナーメーカーがTALONの規格に基づいて複製した商品を供給していることからもTALONジッパーが発売当初から完成度の高いものであったことが証明できます。
ヴィンテージのレザージャケットやフライトジャケットに縫製されているファスナーは、ほとんどがこのTALONジッパーになります。
現在でも、Langlitz Leathers、Buco、The REAL McCOY'SなどのブランドではTALONジッパーが採用されています。
※ 現在使用されているもののほとんどは、復刻である事が多いです。
姿、形状を模倣した、ヴィンテージを謳い文句にするまがい物がマーケットを混乱させていますが、「本物」を求める方の為に、レザーリフォームでは、TALONジッパー(リアルヴィンテージを含む復刻)を1本から注文することが出来ます。
御希望の方は、お問い合わせ時に「TALONジッパー希望」とご記入ください。
・TALONファスナー:作業料金+1万1,000円(税込)
CLIX(クリックス)ファスナーに関して
1961年にイギリスにて創業されたファスナーメーカー。
CLIXファスナーと言えば、Lewis Leathersというくらい「Cyclone」(サイクロン)、「Lightning」(ライトニング)といったLewis Leathersの人気モデルのフロントに使用されているファスナーです。
Lewis Leathers以外のブランドでは、HighwaymenなどのヴィンテージのUKブランドにも使用されていますが、基本的にあまり見かけません。
Lewis Leathersが好きな方は、CLIXファスナーを好まれるお客様が圧倒的に多いのも事実です。
ファスナーが壊れた場合、CLIXファスナー以外に交換してしまうと、Lewis Leathers 特有の雰囲気が変わってしまうからです。
レザーリフォームでは、CLIXファスナーを1本から注文することが出来ます。
御希望の方は、お問い合わせ時に「CLIXファスナー希望」とご記入ください。
・CLIXファスナー:作業料金+1万1,000円(税込)
riri(リリ)ファスナーに関して
1936年にスイスのティチーノ州にて創業されたファスナーメーカー。
ririファスナーの特徴としては、耐久性とデザインの良さが挙げられます。
務歯と呼ばれる金属の歯の部分が、他のファスナーブランドに比べて少し固めに作られている為、歯が外れたり、欠けたりして交換に至るという事例がほとんどありません。
また、独特のメタリックな輝きや風合い、スライダーと呼ばれる引き手部分のデザインも特徴的で、コレクションブランドやドメスティックブランドなどに採用されています。
Bill Wall Leather、ISAMU KATAYAMA BACKLASH、wjk、JULIUS、KAZUYUKI KUMAGAI ATTACHMENTなどのブランドでririファスナーが採用されています。
余談ですが、CHROME HEARTSの「2zip wallet」のファスナーもririファスナーです。
ririファスナーは、スライダーのデザインを好まれるお客様やスライダーのデザインが特殊な為、ファスナーが壊れた場合、ririファスナー以外に交換してしまうと、お品物の雰囲気が変わってしまう事が多くあります。
コロナ禍にririファスナーの総代理店が受注を制限したため、国内での入手が困難になり常時取り扱いができなくなりましたが、ご希望の方はお問い合わせください。
・ririファスナー:要問合せ
RACCAGNI(ラッカーニ)ファスナーに関して
1983年にイタリアにて創業されたファスナーメーカー。
RACCAGNIファスナーの一番の特徴として、美しいメッキ仕上げが挙げられます。
高級感を感じさせる光り輝く色や近未来的なシャープさ素材感が生きるマットカラーなどがあります。
また、スライダーと呼ばれる引き手部分も、洗練されたユニークなデザインが多く、スライダーの種類もとても豊富です。
生産は、金属やプラスチック、テープなどトータルで製造する体制を整えており「ISO9001」の認証を獲得していますので、常に高品質の製品を提供しているファスナーブランドです。
GIVENCHY、Dolce&Gabbana、PRADA、LRB、TOM FORD 、SAINT LAURENT PARIS、などのブランドでRACCAGNIファスナーが採用されています。
御希望の方は、お問い合わせ時に「RACCAGNIファスナー希望」とご記入ください。
・RACCAGNIファスナー:作業料金+1万9,800円(税込)
LAMPO(ランポ)ファスナーに関して
イタリアにて創業され、120年以上の歴史を持ち、欧州の名だたるハイブランドの多くに採用され、独自の地位を築き上げているLanfranchi社のファスナーブランドです。
LAMPOファスナーは、「産業用ファスナーに興味を示さず、美しさと優美さを徹底的に追求し、美しい服の為だけにファスナーを作り続ける」という職人気質を色濃く受け継いで来た稀有なファスナーブランドであり、「世界で最も美しいファスナー」と言われています。
LAMPOファスナーの一番の特徴として、美しいメッキ仕上げが挙げられます。
また、スライダーと呼ばれる引き手部分も、シャープでエレガントななデザインが多く、スライダーの種類もとても豊富です。
基本的にファスナー自体の切り売り等はしていないブランドなので完全なオーダーメイドとなります。
まさにクラフトマシップ溢れるファスナーブランドです。
BALENCIAGA、MONCLER、BALMAIN、GIVENCHY、Dolce&Gabbana、PRADA、LRB、TOM FORD 、SAINT LAURENT PARIS、CHANEL、
などのブランドでLAMPOファスナーが採用されています。
御希望の方は、お問い合わせ時に「LAMPOファスナー希望」とご記入ください。
・LAMPOファスナー:作業料金+1万9,800円(税込)
WALDES(ウォルディス)ファスナーに関して
1930年代のアメリカに実在していた、歴史あるジッパーブランドの商標権を日本「朝日ファスナー」が継承し、ヴィンテージジッパーとして復刻されたファスナーブランドです。
日本の三重県にて生産されており、当時のヴィンテージアイテムを忠実に再現するため、復刻ファッションに向けた強いこだわりのもと製造されています。
1930~50年代当時の製法や規格を忠実に再現し、テープには綿糸100%を使用。
昔ながらの力織機で織り上げられたテープは、横糸を強く打ち込むことで高い強度を確保しています。
エレメントにはあえてメッキ加工を施しておらず、革やデニムとともに経年変化を楽しめる仕様となっています。
使い込むほどに素材本来の風合いが現れ、他社製品にはない独特の味わいを生み出します。
WALDESジッパーの歴史の中でも極めて古い製法を採用しており、エレメント素材にはアルミ、丹胴、洋白といった非鉄金属を使用しています。
プレス成型されたエレメントは、当時の製品らしい重厚感と存在感を備えており、ヴィンテージウェアとの相性も非常に優れています。
・WALDESファスナー:作業料金+5,500円(税込)
その他ファスナーに関して
上記でご紹介したファスナー以外にも、当店では CROWN、CONMAR、ECLAIR など、各種ファスナーメーカーの取り扱いが可能です。
そのほかご希望のメーカーや仕様がございましたら、お気軽にご相談ください。
また、引手を流用するファスナー交換も承っております。
ファスナー自体は壊れてしまったものの、「こだわりのスライダーを残したい」「ロゴが刻印された引手を変えたくない」といった、ご要望にもお応えしてきました。
ファスナーには、スライダー上部の金属部分を取り外すことで引手の交換ができるタイプと、構造上ブリッジが外せず、本来はスライダー交換ができないタイプがありますが、当店では、一般的には引手の交換ができない後者のファスナーも別料金にて対応可能です。(クロムハーツのフロントファスナーなど)
また、エルメスアイテムなど、ブランド特有の下止を使用したファスナーにも対応(別料金)しておりますので、「これは無理かも?」と思われる場合でも、まずは一度ご相談ください。
レザーリフォームでの参考修理料金
| メーカー | 値段 |
|---|---|
| YKKスタンダード | 追加料金なし |
| YKK エクセラ | 作業料金+5,500円(税込) |
| TALON | 作業料金+1万1,000円(税込) |
| CLIX | 作業料金+1万1,000円(税込) |
| riri | 要問合せ |
| RACCAGNI | 作業料金+1万9,800円(税込) |
| LAMPO | 作業料金+1万9,800円(税込) |
| WALDES | 作業料金+5,500円(税込) |
作業料金の確認はこちら
「schottライダースのファスナーは修理できる?」 「ライダースのファスナーをゴールドに変更したいんだけど・・・」 「バイクで転んでライダースの袖ファスナーが壊れました」 「666 ライダースのファスナー修理...記事へ移動
「ルイヴィトンの財布のファスナーが閉まらないだけど直せる?」 「お財布のファスナーが壊れたんだけど・・・」 「財布のファスナー引手(持ち手)が外れた><」 「ボッテガ財布のジッパー修理を頼みたいです」...記事へ移動































