前回のブログに引き続き、フライトジャケットを紹介していきます。
今回は、ヘビーゾーンについてです。
HEAVY ZONEEは、-30℃~-10℃と、極寒地用に開発されています。
フライトジャケットB-2
フライトジャケットA-2と同時期の1931年、B-2が開発されます。
極寒地用として機能するためには、寒気をシャットアウトし、保温性を高める必要があり、開発は難航しました。
「つなぎ」の形状からなかなか抜け出せない中、パンツとの組み合わせで着用するB-2が登場します。
特徴としては、A-2同様にファスナーが採用され、パンツの上からしっかり締められるようにベルトを装備、襟はボタン留めでスタンドカラーに変更可能です。
フライトジャケット B-3
1934年、ヘビーゾーンジャケットの傑作と言われるフライトジャケットB-3が登場します。
羊の毛皮を内側に使い、強力な保温性を実現。
通常は強度の低い床面側を表面処理により、強度を上げ耐水性をも確保しました。
首周り、ウエスト両サイドのベルトを使用すれば、更に高い保温性を得ることが可能です。
いかに体温を下げないかというテーマに対して、考え抜かれた設計になっています。
フライトジャケット D-1
1939年、D-1ジャケットが登場します。
D-1は、厳密にはフライトジャケットではなく、地上整備員用のジャケットです。
B-3よりも毛足が短い羊革を使用しており、B-3と見比べると、袖口、裾、襟のボリュームが少ないことが分かります。
また、襟のベルトが1本ということと、ポケットが左右2ヵ所という点も、B3との違いです。