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カッシーナ(Cassina)の革張りソファの修理案内

「お気に入りのソファがへたってしまったんだけど直せる?」
「革を張り替えたいんだけど、色って変えられる?」

レザーリフォームでは、このように革張りソファの修理やリメイクに関するご相談についてもお問い合わせいただいております。
ここではカッシーナ(Cassina)の革張りソファの修理について、マラルンガ(MARALUNGA)を題材に詳しく解説していきたいと思います。

カッシーナ(Cassina)革張りソファの種類・特徴

カッシーナは1927年にイタリアのブリアンツァ地区に設立された高級家具メーカーです。モダンデザイン家具の製造・販売を行っており、モダニズム建築の著名作家が設計した家具の復刻でも知られています。カッシーナの革張りソファは、堅牢性、発色、肌触りなど、さまざまな特徴を持った革を使用しています。独自の厳しい基準によって選別された健康な牛の皮になめし、染色、乾燥、塗装などの数多くの行程を熟練の手により施しています。それによりしなやかさ、保湿性、耐久性、肌触りのすべてにおいて優れた革へと生まれ変わるのです。

カッシーナの革張りソファには、1973年にヴィコ・マジストレッティがデザインしたカッシーナの代表作である「マラルンガ」をはじめ、背もたれと座面が一体化した流線型のフォルムと細い脚が特徴の「メキシコ」、モジュール式で組み合わせ自在かつ、オットマンやサイドテーブルも付け可能な「プリヴェ」等、高価ですが、その価値に見合う品質とデザインを持ったコレクションが展開されています。

カッシーナの革張りソファの特徴は、やはりその品質とデザインにあります。カッシーナの革張りソファは、すべてイタリアで製造されており、厳しい品質管理を通ったものだけが市場に並べられます。革素材は、天然皮革を使用しており、耐久性や風合いは抜群、色や柄も豊富に取り揃えておりおり、お好みに合わせて選べます。デザインは世界的に有名なデザイナーたちが手掛け、拘り抜いてきたことで、機能性と美しさを兼ね備えた作品に昇華されています。カッシーナの革張りソファは、お部屋に高級感と個性を与えることでしょう。

そんなカッシーナの革張りソファに修理が必要になった場合に、どこに相談したら良いのか、どんなことが出来るのかをここでは紹介していきたいと思います。

カッシーナ(Cassina)革張りソファの修理について

カッシーナの革張りソファの修理方法は大きく分けて2つの方法があります。①正規店(並行店)での修理か、②修理専門店での修理です。
正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、メリットとデメリットを比較してみましょう。

①正規店のメリット・デメリット

まず、正規店に依頼する場合のメリット。

  • カッシーナの革張りソファに精通した専門スタッフが対応してくれるため、品質や仕上がりに信頼が置ける。
  • カッシーナのオリジナルの革や部品を使用してくれるため、ソファのデザインや色合いを保つことができる。
  • カッシーナの保証期間内であれば、修理費用が無料になる場合がある。

一方、メーカー公式に依頼する場合のデメリット。

  • 修理費用が高額になる場合が多い。特に保証期間外であれば、革の張り替えやクッションの交換など、大掛かりな修理になると数十万円以上かかることもある。
  • 修理期間が長くなる場合がある。メーカー公式では、修理依頼を受けてから現地調査を行い、見積もりを出し、部品を発注し、修理作業を行うという流れになるため、数週間から数ヶ月かかることもある。

②修理専門店(レザーリフォーム)のメリット・デメリット

続いて、一般の修理業者に依頼する場合のメリット。

  • 修理費用が安く済む場合が多い。一般的な革や部品を使用するため、コストを抑えることができる。
  • 修理期間が短く済む場合が多い。見積もりや納期は正規店と比較すると圧倒的に迅速に行うことができる。

一方、一般の修理業者に依頼する場合のデメリット。

  • カッシーナのオリジナルとは異なる革や部品を使用するため、ソファのデザインや色合いが変わってしまうことがある。
  • カッシーナの保証期間内であっても、一般の修理業者に依頼すると保証が無効になってしまうことがある。

③まとめ

以上のように、カッシーナの革張りソファの修理については、正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、それぞれにメリットとデメリットがわかりました。どちらの方法を選択するかは、お客様のご予算やご希望によって異なりますが、正規店(並行店)でご購入されたものでれば、まずは正規のCASSINA IXCのCUSTOMER SERVICEにご相談してみるのが良いでしょう。
CASSINA IXC(カッシーナ・イクスシー)はカッシーナの日本総代理店であり、青山・名古屋・大阪・福岡に直営店を持っています。CUSTOMER SERVICEではアフターメンテナンスサービスを行っており、保証書に記載された内容に基づいて、無償修理を受けることができます。保障期間を過ぎてしまっている場合も、有償にはなりますが、サービスを受けることができます。

修理代の相場については、正規店と専門店、両方に見積もりを出してもらうのが確実ですが、正規店での修理代金は修理専門店の1.2倍~2倍くらい、基本的には正規店の方が少し高いことが多いです。正規サポートの価格が公式サイト上には記載がないため、おおまかな相場を知りたいときは修理専門店の料金表が参考になります。

なお、正規店であっても、修理専門店であっても、状態によっては修理が不可能な場合はあります。ただ修理可能かどうかの基準は正規店と修理専門店とで異なりますし、修理専門店の中でも変わってきます。正規店に断られてしまった場合でも、修理専門店の場合には修理ができる場合がありますので、幾つかの店舗に相談してみるのをオススメします。

カッシーナ(Cassina)革張りソファの主な修理内容

  • 表面の傷や擦れの修理
    日常的な使用による小さな傷や擦れは、専用のクリームや色補正剤で修復することができます。
  • 破れや裂け目の修理
    革が破れたり裂けたりしている場合は、パッチを当てたり、縫い合わせたりして修理します。
  • 色あせや汚れの除去
    長年の使用で色あせたり汚れたりした革は、専門のクリーニングと下地調整、着色、コーティング、オイル仕上げなどの工程を経て、ソファの見た目を改善します。
  • クッションの張り替えや詰め直し
    座面がへたってきた場合は、クッションの詰め直しや張り替えを行います。
  • 革の張り替え
    ソファのカバーが大きく損傷している場合は、新しい革で張り替えることが可能です。

全面の革張り替えの修理工程

カッシーナ(Cassina)革張りソファの主な修理内容として、こちらのファブリックのマラルンガの全面の革張替えのご依頼を題材に、修理工程について紹介していきます。
記事の表面がボロボロになってしまっているのと、経年劣化による色落ちや汚れがひどくなっていたため、いっそのこと全面を革に張り替えたいというご要望でした。

当社在庫にある革の中からご希望のお色味の革を選んでいただき、張替えを行っています。
具体的な修理工程を見ていきます。

① 解体

まずはソファを構成する各部品に解体していきます。

② タッカーを外し、張り地(革やファブリック)を取り外す

基本的に部品は全てフレームに対して張り地を被せ、タッカーと呼ばれるホッチキスのような工具で固定されています。このタッカーを外す作業は「タッカー外し」と呼ばれます。
修理や張り替えの際には、これらのタッカーを専用の工具またはマイナスドライバーとペンチを使って一つずつ慎重に外していく必要があります。
タッカー外しは地味で手間のかかる作業ですが、ソファの張り地を傷つけないよう丁寧に行う必要があるため、簡単そうに見えて技術が要ります。

この作業を通じて、ソファの内部構造にアクセスし、必要な修理や張り替えを行うことができるようになります。

【ポイント】
この工程を行うことで、フレームとクッション材(ウレタン、スポンジ、ワタ等)、張り地の大きく3つに分解されます。
この際フレームの破損や、クッション材の摩耗具合、へたり具合もチェックし、必要に応じて、木工作業による修理や補修、スポンジ、ワタ等の消耗品については交換を行います。

③ 新しい張り地を用意する

②で取り外した張り地は、縫い目を解いて平面のパーツにし、型紙の上に置いてパターンを写し取ります。
出来上がったパターンを、新しい張り地(今回はブラックの革)の上に置き、裁断します。
裁断した張り地を縫製して、フレームに被せられる状態に仕上げます。

④ 「張り」

新しい張り地にクッション材とフレームを入れ込んでいきます。
この作業は「張り」と呼ばれ、ウレタンやバネなどのクッション材を木枠に取り付けた後、最終的に張り地を張っていきます。張り地の伸びや座り心地の硬さ、柔らかさによって張り具合を調整し、ソファの仕上がりが決まります。この作業は、ソファの快適性や耐久性に大きく影響するため、熟練した職人の技術が求められます。

⑤ 「タッカー留め」

張りの終えた作業は「タッカー留め」を行い、部品として完成します。
「タッカー留め」とは、ソファの張り地や内部材料を木枠に固定するために使用される作業です。この工程では、タッカーを使用して、ワタや生地を木枠に打ち付けます。タッカー留めは、ソファの張り地が適切に伸びて、座り心地の硬さや柔らかさが均一になるように、細かい技術と注意を要する手作業です。熟練した職人が、数ミリ単位の細かな変化を見極めながら、長年の知識と技術でソファを仕上げていきます。この作業もまた、ソファの快適性や耐久性に大きく影響する非常に重要な工程の一つです。

⑥ 組み立て

部品を組み立てて完成です。

 

以上、カッシーナ(Cassina)のマラルンガの革張り替えについてご紹介でした。

レザーリフォームではカッシーナ他、カリモク、スネークソファ等、ブランドソファの修理について、ご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。

レザーリフォームでの参考料金

修理内容 1人掛け 2人掛け 3人掛け
表面の傷や擦れの修理 6,000円〜
破れや裂け目の修理 8,000円〜
クッションの張り替えや詰め直し 89,000円〜 179,000円〜 279,000円〜
革の張り替え 198,000円〜 314,000円〜 447,000円〜
染め直し 30,000円〜 60,000円〜 90,000円〜
クリーニング 9,000円〜 10,000円〜 11,000円〜

※送料が別途かかります。

 

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