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【羊革編】 同じ革でもこれだけ違う!?種類と特徴のまとめ

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羊革は、数ある皮革素材の中でも群を抜いて滑らかで、革とは思えないほどの軽さや柔らかさがあります。
その反面、牛革や馬革と比べると繊維が粗いため傷や破れが生じやすく耐久性に劣ります。
レザーリフォームでは、羊革の破れ補修やキズ補修の依頼がとても多いです。

羊革は、柔らかいので身体へのフィット感が他の革よりも優れています。
レザージャケット、レザーパンツやレザーコート、手袋などの衣類で使用されていることが多く、パリコレクションやミラノコレクションなどに参加しているモードブランドのレザージャケットは、そのほとんどが羊革を使用しているイメージがあります。

羊革は、その特性から縫いしろ部分が厚くなりにくいので、革漉き機のような特別な機械がなくても自宅の家庭用ミシンで無理なく縫製が出来てしまいます。

○ 「ベビーラムスキン」

ベビーラムスキン

「ベビーラムスキン」とは、生後半年未満の仔羊の革のことです。

山の上の方で生まれる仔羊のうち、病気や体力のないものは生後1か月も経たないうちに命を落としてしまうことがある為、革として使用されます。

「ベビーラムスキン」は革の中でも最高級の革として認識されており、
「ラムスキン」よりもさらに軽くて柔らかく滑らかなものになり、毛皮としても使用されています。

○ 「ラムスキン」

ラムスキン

「ラムスキン」とは、生後1年未満の仔羊の革のことです。

「シープスキン」よりも毛穴が小さく、きめ細かいため、しっとりとしていて滑らかな風合いが特徴です。

「ラムスキン」の中でも特に有名なのが、スペインのピレネー山脈の涼しい高地で飼育された「エントレフィーノ」という品種のものです。
「エントレフィーノ」は、イギリスやニュージーランドなどの他の産地の羊革と比べ毛が細い為、毛穴が目立ちにくく銀面が、美しいのが特徴です。
カール・ラガーフェルト率いるCHANEL(シャネル)やFENDI(フェンディ)の手袋や毛皮コートにも使用されています。

○ 「シープスキン」

シープスキン

 

「シープスキン」とは生後1年以上経過した大人の羊の革のことです。

「シープスキン」は、別名で「ムートン」と呼ばれることがあります。
正確には、英語での呼び名が「シープスキン」でフランス語での呼び名が「ムートン」となります。
しかし、現状「シープスキン」は鞣した革のことを、「ムートン」は毛皮を指すことがほとんどです。

実は羊は、主に巻毛種の「ウールシープ」と直毛種の「ヘアシープ」との2種類に分類されています。
「ウールシープ」は、ヨーロッパ、特に英国において羊毛(ウール)をとるために品種改良され、飼育された羊のことです。
主に寒い地域に生息しているので、寒さから身を守るため、体全体が高密度の細長い毛で覆われていています。
この「ウールシープ」が「ムートン」の原料として重宝されています。
しかし、栄養分の多くが高密度の細長い毛にまわることから、革としては繊維構造が良質とは言えません。

対する「ヘアシープ」は、アフリカやインドなどの熱帯地域を原産地とする為、毛足が短く、皮下脂肪も少ない為、革としての繊維構造が「ウールシープ」よりも良質で密度が高いことから、レザージャケットなどの衣類や手袋などの製造に使用されています。
ちなみに「ヘアシープ」は、羊毛の質があまり良くなく、毛皮としての利用価値は少ないです。

○ 「ムートン」

ムートン

「ムートン」とは、羊の毛皮をそのまま鞣し、毛を伸ばしてから染色を施したものになります。

「ムートン」には、沢山の羊毛が生えており、複雑に絡み合った繊維と繊維の間に空気が入ることで保温効果があります。
また、この毛は、熱伝導率が極めて低く外気を断ち切ってくれる為、防寒用の衣類や冬用のブーツに使用されています。

ちなみにムートンですが縫製するには特殊なミシンを必要としますので、リフォームを断られたりすることが、かなり多いみたいです。(お客様談)

レザーリフォームでは、AVIREX(アヴィレックス)やThe REAL McCOY’S(ザ・リアルマッコイズ)のB3ジャケットやB6などの「ムートン」を使用したジャケットのサイズダウン、破れ補修、さらにはサイズアップなども受け付けておりますので、是非ご相談下さい。