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【馬革編】 同じ革でもこれだけ違う!?種類と特徴のまとめ

馬革は、牛革と比べ繊維質が粗く、厚みが薄い革になります。
(一般的な意見ですと、牛革の方が馬革より強いと言われますが、同じ厚さや鞣しを行われれば馬革の方が強いです)
その反面、非常にしなやかで柔軟性がある為、レザージャケットなどの衣類、椅子などの家具製品に多く利用されています。

しかし、世界的に馬革の生産数は牛革よりも少なくなってきています。
さらに、馬革は全体的に傷が多い為、綺麗な銀面を持った革は流通量が少ない為、高級品となります。馬革は、レザーリフォームではお取り寄せ扱いとなります。

○ 「ポニー」

ポニー

「ポニー」とは、成体で体高が147cm以下の小型の馬の革のことです。
ちなみに「ポニー」という名称は、特定の品種を指すわけではなく、馬のタイプの一つです。

柔らかくて軽い革(同じサイズを比べた時に牛革の半分くらいの重さしかありません)で摩擦に強く通気性があります。

「ポニー」の毛皮は、便宜上「ハラコ」と称して販売されているケースがります。

柔軟性と耐久性が求められる靴の内張り、バッグや財布などの革小物に使用されています。

○ 「ホースフロント」

ホースフロント

「ホースフロント」とは、馬の首の部分にあたる革のことです。

背中よりも首の皮膚のほうがキメ細かい為、区分されています。
若い馬の革が使われることが多く非常に柔らかくてキメが細かいという特徴がありますが、強度や耐摩擦抵抗が低い為、革財布などには適していません。

衣類などに使われることが多い革です。

○ 「コードバン」

コードバン

「コードバン」とは、ヨーロッパ地方で食肉用としてごく少数生産されている農耕馬の臀部から採れる革のことです。

1頭からの採取量がごく僅かで、現在では、農耕馬自体の生産量が低い為、今後、入手困難な素材になると言われています。
「コードバン」は、臀部の表皮の下にある厚さ2mm程度のコードバン層という繊維質を丁寧に裏側から削りだし、磨き上げて作られるという採取方法が宝石発掘のようであるとして、別名で「革のダイヤモンド」、「革の宝石」とも呼ばれています。

また、「コードバン」は形が眼鏡に似ていることから、革業界では「メガネ」とも呼ばれています。

ちなみに「コードバン」を製造出来るタンナーは全世界でたった2社しかありません。
1970年代まではヨーロッパでも「コードバン」は製造されていましたが、消滅してしまいました。現在は、アメリカ・イリノイ州シカゴに本拠地を構え、100年以上の歴史を誇る、HORWEEN社(ホーウィン社)と日本の兵庫県姫路市にある新喜皮革の2社のみです。

「コードバン」は、艶やかで高級感漂う見た目に滑らかな手触りですが、傷や汚れに非常に強い革で牛革の3倍以上の強度を持っているといわれています。

耐久性が高い為、きちんと手入れをすれば一生使うことが出来ます。経年変化により独特の光沢が出てきますので大変味わい深い革です。


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