
「革ジャンに切り傷がついてしまったのですが、修理はできますか?」
「レザージャケットが破れてしまい…破れ補修をお願いします。」
「レザージャケットの傷を気にしないで使っていたら破れてしまいました。」
「中古で買った革ジャンの割れ、剥がれがひどくて直したいです。」
「革ジャンのわきの下がほつれて穴が開いてしまったで修理してください。」
レザーリフォームでは、革ジャン、レザージャケット、そしてライダースジャケットの補修に関するご相談を多数いただいております。
革は丈夫な素材ですが、長年の使用や摩擦によって剥がれやひび割れたり、破れることがあります。こうしたダメージを放置すると、さらに状態が悪化し、修理が難しくなってしまいます。
レザーリフォームでは、一人ひとりのお客様の大切な革ジャンを、できる限り自然な仕上がりで補修することを目指しています。
破れた部分への革当て補修、縫製による補強、劣化した革の再生処理など、さまざまな技術を駆使し、最適な方法をご提案いたします。
「お気に入りの革ジャンをこれからも着続けたい」「破れや傷をきれいに直して長く愛用したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
ここでは、革ジャンの修理について、詳しくご説明していきますので、ぜひご参考になさってください。
Contents
革ジャンの破れ補修について
革ジャン、レザージャケット、ライダースジャケットは、丈夫な素材で作られているものの、着用を重ねるうちに摩擦や衝撃、経年劣化によるひび割れなどが原因で破れることがあります。特に日常的に使用するアイテムだからこそ、思わぬアクシデントで破損してしまうことも少なくありません。
引っかかった、切った!外的な衝撃による破れ
犬と遊んでいて噛まれた、カッターで切ってしまった、椅子の角にポケットを引っかけた、壁の突起物に肩をぶつけた、喧嘩をして破れた・・・
このように革ジャンが破れてしまう理由はさまざまですが、革ジャンは小さな破れでも目立ってしまいますよね。
革は一般的な布製品のように自宅で簡単に縫って補修することができません。そのため、破れてしまった時点で「もう着られない」と諦める方もいらっしゃいますが、引っかけたことでできた破れは、補修することが可能です。
レザーリフォームでは、独自の補修技術を編み出し、破れ補修した後も違和感が出ないように努めています。仕上げに細心の注意を払いながら作業を進めており、補修後には「元に戻ったみたい」とお客様から喜びの声を多数いただいております。
脱ぎ着するときに破れた
革ジャンに限らず衣類は腕を下げた状態が自然な状態でつくられており、腕を上げる姿勢を取ると、脇下付近に負荷がかかります。
そのため、つり革を持つといった体勢の時に脇下が破れることがあります。
布の衣料品に比べ伸縮性の低い革ジャンは負荷によるダメージを受けやすいアイテムなので、着用時に袖を通したり、脱着時に腕を抜くといったタイミングで革ジャンが破れてしまうことが多くあります。また、頻繁に着用するレザージャケットのボタンの付け根が破れることも。
これは革ジャンは日常的に洗濯できるものではないため、汗の蓄積や雨風にさらされることで少しずつ硬化し、破れやすい状態になっているというのも原因のひとつです。
ムートンは革ジャン自体が重みがあるので、自重によってダメージを受けやすく、ハンガー掛けているだけで、革が部分的に薄くなり、破れやすい状態になることがあります。
ラムレザーのような薄くて柔らかい革は、強度も弱いため、久しぶりに着用した際や袖を強く引っ張って脱ごうとしたときに、「ビリッ」と破れてしまうことが少なくありません。
このようなケースでは、破れの範囲が狭ければ革当て補修を行い、破損部分を補強して修復します。
一方で、破れが広範囲に及んでいる場合には、革交換による補修を提案することもあります。
適切な修理を施すことで、破れの進行を防ぎ、長く愛用できる状態を維持することが可能です。破れてしまった際には、できるだけ早めにご相談いただくことをおすすめします。
長年の着用で劣化してきて、破れた
革ジャンは長く愛用できるアイテムですが、経年による劣化は避けられません。
汗や皮脂、雨風にさらされることで革の油分バランスが崩れ、次第にしなやかさを失っていきます。定期的なメンテナンスを行わずに使用を続けると、油分が不足した革は弾力を失い、ひび割れや破れを引き起こしやすくなります。
こうした劣化が進んだ革ジャンは、少しの衝撃でも裂けてしまうことがあり、特に襟元や袖口、裾部分はダメージが現れやすい部位です。
このような場合は、サイズダウンによって破れた部分を取り除けば、破損部分を除去しつつ美しく仕上げることが可能です。
また、破れた箇所や範囲に応じて革当て補修や革交換といった方法で、ジャケット全体のバランスを考慮しながら自然な仕上がりを追求することもできます。
「お気に入りの革ジャンをこのまま使い続けたい」「少しでも長く着られるようにしたい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
そんなライダースの破れ補修が必要になった場合に、どこに相談したら良いのか、ここでは紹介していきたいと思います。
レザージャケットの破れ補修について
ライダースジャケットの補修については大きく分けて2つの方法があります。①正規店(並行店)での修理か、②修理専門店での修理です。
正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、メリットとデメリットを比較してみましょう。
①正規店のメリット
まず、正規店に依頼する場合のメリット。
- 本物であれば修理受付してくれるが、並行輸入品、海外購入品はブランドによっては修理を受付けない場合がある
- ハイブランドなどは、ギャランティ―カードや領収書、購入保証書がないと修理を受け付けない場合がある
- オリジナルのパーツで修理してもらえるが、修理金額が高額になる場合が多い
- 見積もりや納期に長く時間がかかる場合が多い
②修理専門店(レザーリフォーム)のメリット
続いて、一般の修理業者に依頼する場合のメリット。
- 入手ルートに関わらず修理の受付が可能(保証書等も不要です)
- 純正品、純正パーツは再利用、パーツがない場合には類似のものと交換
- 修理費用は正規店と比較して安価
- 見積もりや納期は正規店と比較すると圧倒的に迅速
③まとめ
以上のように、革ジャンの補修については、正規店に依頼する場合と、一般の修理業者にする場合とで、それぞれにメリットがありました。どちらの方法を選択するかは、お客様のご予算やご希望によって異なりますが、正規店でご購入されたものでれば、まずは正規店にご相談してみるのが良いでしょう。
修理代の相場については、正規店と専門店、両方に見積もりを出してもらうのが確実ですが、正規店での修理代金は修理専門店の1.2倍~2倍くらい、基本的には正規店の方が少し高いことが多いです。
なお、正規店であっても、修理専門店であっても、状態によっては修理が不可能な場合はあります。ただ修理可能かどうかの基準は正規店と修理専門店とで異なりますし、修理専門店の中でも変わってきます。正規店に断られてしまった場合でも、修理専門店の場合には修理ができる場合がありますので、幾つかの店舗に相談してみるのをオススメします。
レザージャケットの破れ補修の主な修理内容と直し方
当店では、革ジャンやレザージャケットの破れの種類や範囲を丁寧に見極め、最適な補修方法をご提案しております。
破れの状態に応じて、さまざまな修理方法を駆使し、革ジャン本来の美しさと強度を取り戻すことを目指しています。
破れ補修
破れた部分に特殊な樹脂を入れて補修する方法です。
細かな技術については企業秘密ですが、当店の補修技術は他店では真似できないほど高品質な仕上がりを実現しており、多くのお客様にご満足いただいております。
特に、小さな破れや薄く裂けた部分に対して非常に効果的で、補修後はまるで傷がなかったかのように自然な仕上がりになります。
色や質感も極力オリジナルに近づけるため、補修跡がほとんど目立ちません。
革当て補修
破れや傷の跡を覆うように、同じような質感の革を当てて補修する方法です。
表側から補強するため、強度が増し、耐久性が向上します。
革をまるごと交換するよりも費用を抑えながら補修ができるため、コストを抑えたい方におすすめです。
革交換
破れた部分の革そのものを新しい革に交換して補修する方法です。
交換の方法には、ジャケットの1パーツ全体を交換するパターンと、新たに縫い目を作りながら部分的に革を交換するパターンの2種類があります。
部分交換では、元のデザインやシルエットを損なわないよう、慎重に作業を進めます。特に、広範囲に破れが広がっている場合や、劣化が激しい場合に適した補修方法です。
除去(サイズダウン)
破れや傷の部分をそのまま取り除き、ジャケットのサイズを小さくする方法です。
破損した箇所を除去することで、傷が完全になくなるため、非常に自然な仕上がりになります。
サイズダウンが可能な範囲であれば、デザインやシルエットを崩さずに補修することも可能です。特に、元々大きめのサイズのジャケットをお持ちの方にお薦めです。
ほつれ補修
破れと見間違えやすい症状の中に、「ほつれ」があります。
縫い糸が劣化し、縫い目がほどけてしまうことで生じるもので、革自体が破れているわけではありません。
この場合、新たに縫い直すことで元の強度を取り戻し、以前と同等、もしくはそれ以上に丈夫な状態に仕上げることが可能です。
革ジャンの革当て補修行程
ライダースジャケットの破れ補修の工程について紹介していきます。
ここでは具体的な「革当て補修」の工程を見ていきます。
① ぴったりの革を選ぶ
革当て補修は似た革で破れ箇所の覆う作業になります。当店の革当て補修で最もこだわっているのは、まるで元からそのデザインだったかのように自然に仕上げること。そして、この自然な仕上がりを実現するために最も重要なのが「革選び」です。
革の性質上、全く同じ革は存在しません。同じ色であっても、光沢やシボ感(革表面の模様や質感)が異なるだけで、仕上がりの印象は大きく変わります。もし、継ぎ足した部分が目立ってしまえば、せっかくのサイズアップが不自然に見えてしまい、お客様の満足度を損なう結果となりかねません。
当店では、革の販売も行っており、数千種類もの豊富なラインナップを揃えています。特に黒の革だけでも数百種類を取り揃えており、細かな違いに対応することが可能です。また、単に似た革を選ぶだけでなく、染色の技術も駆使してお客様のジャケットにぴったり合う革を作り出すことができます。
② 解体
破れた部分を補修するために、まずジャケットの該当箇所を解体していきます。
革は一度縫製されると縫い穴が残るため、慎重に糸をほどかなくてはなりません。
力を入れすぎると、周囲の革を傷めてしまうこともあるため、熟練の職人がミリ単位で細心の注意を払いながら解体を進めます。
また、革ジャンの縫い目には、元のデザインを形成するための工夫が凝らされています。
単に縫い合わせるだけではなく、革の厚みを均一にするための折り込みや、強度を高めるための補強が施されていることが多いため、元の構造を理解した上で解体していきます。
③ 型紙作成
解体が完了したら、破れた部分に当てる革の形を決めるための型紙を作成します。
ここで重要なのが、単に破れた部分を覆うだけではなく、周囲のラインやシルエットを損なわずに仕上げるための設計を行うことです。
元のジャケットの形状を忠実に再現するために、慎重に革の伸縮性や厚みを考慮しながら型紙を作ります。
革は布のように自由に伸びる素材ではないため、ミリ単位のズレが仕上がりに大きな影響を与えます。そのため、破れた部分だけを見て型紙を作るのではなく、ジャケット全体のバランスを考慮しながら調整を行うことが欠かせません。
また、この工程でどの革を使用するかが決まります。
当店では、豊富な革のストックの中から、元のジャケットと同じ色味・質感・シボ感・厚みのものを選びます。
特に、革のシボ(表面の模様)は一点一点異なるため、職人が目と手で確認しながら最も自然に馴染むものを厳選します。
④ 裁断
型紙が完成したら、実際に革を裁断していきます。この作業は非常に繊細で、ただ型紙通りに切り抜けばよいというものではありません。
革は天然素材のため、部位によって厚みやシボの出方が異なります。例えば、同じ1枚の革でも肩の部分は厚みがあり、脇腹の部分は柔らかくしなやかであることが多いため、使用する箇所を慎重に見極める必要があります。
また、裁断時には「どの方向に革を取るか」も重要なポイント。
革には「繊維の流れ」があり、その方向によって伸びやすさや硬さが変わります。元のジャケットと同じ方向に繊維が流れるように裁断しないと、仕上がった際に違和感が生じたり、補修部分だけ異なる質感になってしまったりするため、細部までこだわり抜いて裁断を行います。
⑤ 縫製
裁断した革を、元のジャケットに縫い合わせる工程です。
縫製の際に最も大切なのは、元々の縫い目と自然に馴染むように仕上げること。ジャケットのデザインによっては、目立つ部分の縫い目が「飾りステッチ」として機能していることもあるので、全体のデザインを見ながら縫製していきます。
また、革は布と違い、一度針を通すと穴が残ってしまうため、やり直しができません。そのため、ミシンの速度や針の圧力、糸の太さなどを適切に調整しながら、慎重に縫い合わせていきます。
⑥ 完成
縫製が完了したら、最終的な仕上げを行います。補修部分の革がしっかり馴染むように、アイロンで整えたり、オイルで保湿を行いながら風合いを調整します。さらに、必要に応じて染色や表面加工を施し、補修部分と元の革の境界をできるだけ自然に仕上げます。
以上、革ジャンの革当て補修についてご紹介しました。
レザーリフォームでは革当て修理以外にも様々な補修を行っております。お気軽にご連絡ください。
レザーリフォームでの修理実績
レザーリフォームでは、これまでに多くの革ジャン補修を手掛けてきました。
ここでは、過去の修理実績をご紹介いたします。ぜひ、ご依頼の際の参考になさってください。
革ジャンの破れ補修
革の破れに沿って特殊な樹脂を詰め、丁寧に補修を行います。さらに、裏側から当て布を施して補強するため、強度の面でも安心です。
破れた部分が馴染むように細かく調整を行い、自然な仕上がりになるので、軽度の破れであればほとんど目立たなくなります。
破れ補修は破れの箇所や状態、破れのサイズにによって修理価格が変わります。
確定見積もりは写真をメールにてお送りいただければ出すことができます。
- 破れ補修:6,600円~4万9,500円(税込)/1ヵ所
- 脇下に関与する場合:1万7,600円(税込)~/1ヵ所
- ポケットに関与する場合:1万3,200円(税込)~/1ヵ所
- 縫い目に関与する場合:1万3,200円(税込)~/1ヵ所
- ボタンに関与する場合:8,800円(税込)~/1ヵ所
例①:サンローランライダース:1万7,600円(税込)
左肩山付近の破れを補修いたしました。肩の縫い目が干渉するため、肩部分を若干ほどいて、補修作業いたしました。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら。
例②:テーラードジャケット
右上腕の破れを補修いたしました。裏から布を当てて補強したうえで、破れを補修しております。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら。
例③:シングルライダースジャケット
左身頃ファスナー下端の破れ補修をいたしました。ポケット部分は日常の中でも負荷のかかる部分なので、強度を強く、丈夫に仕上げております。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら。
例④:レザージャケット
背面左上の破れを補修いたしました。より負荷のかかる肩部分なので、裏から布を当て強度も強くしております。
例⑤:リアルマッコイズA-2
右脇下の破れ補修を行いました。補修個所の糸を取り除き、補修後に再度縫製いたしました。
革ジャンの革当て補修
革当て補修は、似た革で破れを覆うように補修していきます。破れ補修や革交換などに比べ、革当て補修がコストも抑えられるというメリットがあります。
ムートンジャケットの革当て補修
ムートンジャケットは、裏側に毛皮がついているため、通常の樹脂補修が難しく、革当て補修や革交換による修理が一般的です。
当店では、オリジナルの風合いにできる限り近づけるため、補修の際にムートンの毛皮を取り出して使用します。
これにより、違和感のない仕上がりとなり、補修後も快適な着心地を維持できます。
例①:ショット B-3
袖口に新たな革を当てて補修を行いました。革は豊富なストックから似た革を厳選し、お客様にご満足いただいたものを使用いたしました。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら。
例②:ムートンジャケット
右袖の革当て補修を行いました。破れた個所を縫い合わせたのち、色や質感の似た革で破れた箇所を覆うように補修しております。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら
例③:ムートンジャケット
右胸と右肩の革当て補修を行いました。補修で使用されていた革紐は取り外し、色や質感の似た革で覆い作業いたしました。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら
スムースレザーの革当て補修
スムースレザーは、その名の通り表面が滑らかで光沢があるため、破れた部分に革を当てると補修跡が目立ちやすい素材です。
そのため、当店では補修部分が自然に馴染むよう、慎重に色や質感を調整しながら作業を行います。
自然に仕上げることで、補修跡が味わい深い表情となり、さらに魅力的なアイテムへと生まれ変わります。
例①:レザーダウンジャケット
裾部分に革当て補修をいたしました。表面のテープは剥がさずに、上から似た革を当てて作業いたしました。
例②:VOLCANO ダブルライダース
正面ベルトループ付近を革当て補修いたしました。ベルトループを一度取り外し、革を当てたのち、再度付け直しました。
例③:バックラッシュ シングルライダース
右脇の革当て補修をいたしました。破れ部分を専用のテープでふさぎ、色や質感の似た革を当てております。
例④:バンソン ダブルライダース
襟部分の革当て補修を行いました。今後の色落ちを考慮し、元の革(色落ち前)に似た革を採用しました。
襟部分を貫通する仕様になっております。
例⑤:ショット ライダース
左袖の革当て補修を行いました。破れ箇所を専用のテープでふさいだのち、似た革で覆っております。
革ジャンの革交換
破れの範囲が広い場合や、革当て補修では違和感が出てしまう場合には、破損部分を新しい革に交換することで補修を行います。交換の方法には、パーツ全体を取り替える方法と、新たに縫い目を追加して部分的に交換する方法の2種類があります。それぞれの方法にはメリットがあり、補修の目的やご予算に応じて最適な方法をご提案いたします。
パーツ丸ごと交換
破損した部分のパーツをまるごと交換することで、補修後は新品のような仕上がりになります。さらに、オリジナルのデザインを維持するだけでなく、あえて異なる革を使用することで、まったく新しい雰囲気のアイテムへと生まれ変わらせることも可能です
例①:B-3 フライトジャケット
襟全体と右肩のパーツをまるごと革交換いたしました。自然な仕上がりになるように元の革に似た革を選び、さらにエイジング加工を施し、使用いたしました。
干渉する箇所はほどいて作業し、再度縫製しております。
例②:フライトジャケット
襟と両袖の革交換をいたしました。革交換で使用する革は、元の革に似たものを選ぶのはもちろん、ユーズド感を再現するためにエイジング塗装をしてから作業いたしました。干渉する箇所はほどいてから作業して、再度縫製しております。
例③:B-3 フライトジャケット
背面上部右のパーツをまるごと交換いたしました。可能な限り似た革を使用いたしました。
干渉する箇所はほどいてから作業し、作業後に再度縫製いたしまた。
例④:スタジャン
両袖と正面左右ポケット玉縁部分部分の革を交換いたしました。
袖はもともと白色の合皮でしたが、耐久性のある黒色の本革に変更したため、これからも長くご使用いただけます。
ワッペンやリブニットは流用しております。
縫い目を新設パターン
袖や身頃の一部分など、縫い目が増えても不自然にならない箇所には、新たに縫い目を作りながら革を交換する方法を採用します。
これにより、1パーツ全体を交換するよりもコストを抑えつつ、自然な仕上がりを実現することができます。
例①:バックラッシュ ダブルライダース
左肘部分の革交換をいたしました。上下2箇所の縫い目を新設いたしました。肘部分なので、見た目や質感だけでなく、強度の面からも革を選んでおります。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら
例②:レザージャケット
左AH付近の革交換をいたしました。脱着によりよく伸ばす箇所ですので、色や質感のほか、伸縮性の面からも革を選んでおります。
例③:ダブルライダース
左腕破れ付近の革交換をいたしました。可能な限り似た革をしようするのはもちろん、デザインにもこだわって補修いたしました。
サイズダウンによる補修
袖口や裾の破れが目立つ場合、またジャケットのサイズに余裕がある場合には、サイズダウンを兼ねた補修を行うことも可能です。
この方法では、破損した部分を取り除くことで補修しつつ、シルエットを調整することができます。
例①: レザージャケット
破れを隠す目的で袖丈を5㎝サイズダウンし、袖先のウィンドフラップを左右交換して補修いたしました。
お客様に選んでいただいた革の裏面(見た目が近い方)を表にして使用して作業しております。
例②:レザーコート
破れをなくす目的で、左袖丈を4㎝サイズダウンしております。これによりボタンの付け替えもいたしました。
ほつれ補修
一見すると破れに見えるものの、実は糸がほつれているだけというケースも少なくありません。この場合、ほつれた部分を丁寧に縫い直すことで、補修が可能です。補修の際には、元の縫い目を忠実に再現するよう慎重に作業を行い、補修後も自然な仕上がりになるよう心掛けています。
例①:ヴィンテージ ダブルライダース
左ポケット、右袖ファスナー、背面アクションプリーツのほつれ補修をいたしました。
別メニューでオイルアップもいたしました。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら
例②:クロムハーツ クラシックジーン
右AHのほつれ補修をいたしました。いろいろなパーツの集まる箇所のため、縫製が難しい部分ではありますが、熟練の技で丁寧に仕上げております。
作業後に、お客様から喜びの声をいただきました。詳細はこちら
例③:ハーレー 革ジャン
左肩アクションプリーツと腰部分両サイドのほつれ補修を行いました。革のダメージを進行させないように丁寧に作業しております。
レザーリフォームでの参考修理料金
修理内容 | 値段 |
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破れ補修 | 6,600円 ~ 4万9,500円(税込)/1ヵ所 |
革当て補修 | 3,300円~2万2,000円(税込)/1ヵ所 |
革交換による補修 | 3,300円~(税込)/1ヵ所 |
サイズダウンによる補修 | 1万7,600円~(税込)/1ヵ所 |
ほつれ補修 | 2,200円(税込)~/1ヵ所 |