「ショルダーバッグのベルトの金具が外れてしまったので、修理してください。」
「バッグの持ち手の止め具のピンが取れて無くしてしまいました。」
「バッグと持ち手を繋いでいる金具の一部が取れてなくなってしまったのですが、直せますか?」
「ショルダーの金具パーツが取れてしまいましたのですが、修理は可能ですか?」
「バッグのビスが外れて使えなくなってしまいました。」
レザーリフォームでは、このようにバッグや財布の金具が外れた、取れたといったご相談についてもお問い合わせいただいております。
バッグの金具、特に持ち手とバッグを繋ぐ部分は金具に負荷がかかる場所であるため修理依頼の多い箇所になります。
そのまま放置すると破損が進んでしまったり、部品を紛失したり、修理が複雑になることもあります。大切なバッグや財布を長くお使いいただくために、早めの修理をおすすめしています。
当店では革の修理だけでなく、ネジを作成したり、部品を作成し、外れた金具を元通りにする修理もしております。
ここではバッグや財布などの、外れてしまった金具の修理について、詳しく解説していきたいと思います。
Contents
バッグの外れた金具修理について
バッグに使用されている金具は、ハンドルやショルダーベルトの付け根、開閉部の留め具、ロゴマークなど、さまざまですが、金具自体は修理が可能な場合がほとんどです。
金具が壊れてしまうと買い替えを検討される方もいらっしゃいますが、レザーのバッグや財布は長くご使用いただけるものですので、ぜひ修理をご検討ください。
バッグの金具修理がどこまで可能か
バッグや財布の金具が外れてしまった場合、「自分で直せるのでは」と考える方もいらっしゃいます。
しかし、ハイブランドに使われている金具にはロゴが刻印されていたり、市販されていない特殊な金具が使われていたりするため、修理が難しいケースがほとんどです。
さらに、ご自身で修理を試みた際に金具を破損させてしまったり、紛失したり、バッグ本体を傷つけてしまうこともあります。
当店では、似た金具への交換はもちろん、オリジナルの金具を活かした修理も得意としています。
「修理に出したら全く違う部品に交換されて戻ってきた」「すぐに再修理が必要になった」という理由で、当店に改めてご依頼いただくことも少なくありません。
私たちは「直れば良い」ではなく、できるだけオリジナルに近い状態でブランドの価値を損なわない修理を重視しています。
これまで数多くの商品を蘇らせてきた実績があり、難しい修理にも可能な限り挑戦いたします。まずは一度ご相談ください。
金具を修理することのメリット
金具が壊れたまま使用すると見た目が損なわれるだけでなく、通常かからない部分に負荷がかかり、バッグや財布自体の寿命を縮める原因となります。
ご自身での修理も不可能ではありませんが、かえって損傷を広げてしまい、後の修理が難しくなることもあります。
当店には豊富な修理実績に基づくノウハウがあり、最適な修理方法をご提案することが可能です。
大切なアイテムを長くご愛用いただくためにも、早めの修理をおすすめいたします。
バッグの外れた金具の修理内容と直し方
- シャネルのロゴの留め具のマイナスねじが1本欠損しました。正規品と同じ見た目になるように修理できますか?
当店ではネジの新規作成も行っております。オリジナルのネジに酷似したものを作成いたしますので安心してお任せください。 - Dカンのネジが紛失しました。部品を売っていただきたいです。
大変申し訳ございませんが、部品のみの販売は行っておりません。修理であればご希望にそうように仕上げることが可能ですので、ぜひご相談ください。 - FENDIのバッグの取っ手の金具のビス(ねじ?)が取れてしまいました。直せますか?
内側からネジの取り付けをして修理することが可能です。安心してお任せください。 - エルメスのツールボックスのターンロックつまみが折れてしまいました。
中の部品を修理することで、つまみを再度つけることが可能です。ぜひ一度ご相談ください。 - Fendiのバッグ、ピーカブーのビスが外れてなくしてなってしまいました。
こちらは、両面からネジ山が見える組ネジを使用しているものになりますが、ネジを作成して修理いたします。ネジの色も再現することが可能ですので、安心してお任せください。
バッグの外れた金具修理の行程
「金具の修理といっても、既製品と交換するだけですよね?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
当社では、単なる交換ではなく、真鍮の無垢材から金具そのものを再現しています。
真鍮はバッグや財布などの金具に広く使われている素材で、適度な強度と上品な質感が特徴です。
そのため、当社で製作した金具は、見た目も手触りも本物に限りなく近い仕上がりになります。
とはいえ、「バッグの金具修理がどのように行われるのか、イメージがつきにくい」という方も多いかと思います。
ここでは、ルイ・ヴィトンのトートバッグを例に、金具修理の工程をご紹介いたします。
① 元々の構造と破損箇所を把握する
破損している部品の修理には、まず元々の構造と破損した箇所を正確に把握する必要があります。
外側から見てわからない場合、バッグを一部分解して内部構造を確認してから作業を行います。
この工程には、革の修理技術だけでなく、部品の構造を読み解く力や問題解決のノウハウが求められます。
当社は革製品の金具について、多くの修理実績があり、また問題解決について様々なアイデアを持っている職人がいますので
他店では断られるような修理もお受けしております。
また、バッグの金具は元々取り外しを前提に作られていないものが多く、ネジ部が接着剤で固められている場合もあります。
無理に外すと壊れていない部分まで破損してしまうおそれがありますが、当社では金具やバッグを傷つけることなく取り外す高度な技術を持っていますのでご安心ください。
② 修理方法を検討する
構造と破損箇所を把握したら、どのように修理するかを検討します。
ここで重要なのは、なぜ壊れたのかを把握し、最適な方法を導き出すこと。
当社が目指しているのは、見た目を直すだけでなく、元と同じ使い心地を再現することです。
修理する方法はアイテムや破損した部品によって臨機応変に変えており
・元々の部品を活かして構造を若干変える
・破損部分を一部交換する
・破損した部品を丸ごと作り変える
これらを金額や強度など総合的に考えて修理方法を検討していきます。
③ 真鍮から金具やパーツを作成する
必要な金具部品が判明したら、次は部品を作成します。
当店では真鍮無垢材から専用の機械や器具を使用し、0.1ミリ単位で調整しオリジナルの部品と同じものを再現していきます。
使用中にすぐに外れたり、故障してしまうことがないよう、見た目はもちろん機能の面でも問題ないように納得がいくまで調整を続けます。
また、当店には再メッキの技術もあるため、金具の色もオリジナルに限りなく近づけたものを作成することが可能です。
④ 組み立てる
作成した部品を元の残っている部品に取り付けてをしていきます。
このとき、中の部品も壊れている場合は、こちらも作成します。
0.1ミリ単位の調整になりますが、過去の修理で得たノウハウを活かして作成し、取り付け位置を確認しながら組み立てていきます。
⑤ 完成
完成した金具を元通り、バッグに取り付けて完成です。
最終確認として金具の可動や取り付けの強度をチェックし、修理前と変わらない使い心地を確かめます。
以上、バッグの金具修理についてご紹介でした。
レザーリフォームではブランド問わず、バッグや財布の金具修理について、ご相談を承っております。お気軽にご連絡ください。
レザーリフォームでの修理実績
レザーリフォームでは、様々な金具の修理を行ってきました。
金具といっても、細かなネジやバネ、壊れたロゴの復活など様々です。
ここからは修理箇所別に修理実績をご紹介します。
持ち手を繋ぐ金具(ネジ・ビス・ピンなど)の修理
ハンドル付け根のカンのネジ作成・交換
例:グッチ バンブーのネジ取り付け
持ち手とバッグを繋ぐための金具が外れてしまったため、カンのネジを作成し、取り付けを行いました。
アイテムは郵送にてお送りいただき、作業しております。
例:ゲラルディーニ トートバッグ ハンドルと根革を繋げる金具作成交換
持ち手金具1箇所なくなっていたため、カンのネジを作成し修理いたしました。
お急ぎでの修理をご希望とのことでしたので、最速仕上げにて作業いたしました。
持ち手付け根の金具(内蔵ネジ)作成・交換
例:ボッテガヴェネタ ビジネスバッグのネジ取り付け
ビジネスバッグ持ち手付け根のネジが外れてしまったため、内蔵されているネジを新たに作成して交換いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:シャネル ハンドルバッグのネジ取り付け
持ち手金具(ネジ)が外れていたため、ネジを新規で作成し、修理をいたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
その他のハンドル付け根ネジ作成・交換
例:フェンディ ピーカーブー ハンドル付け根部分のネジ取り付け
ハンドルと本体の接合部の金具ネジが外れていたため、ネジを交換することで修理いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:フェンディ ピーカーブー ハンドル付け根部分のネジ取り付け
ハンドルと本体の接合部の金具ネジが外れていたため、ネジを交換することで修理いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:レディディオールの金具取り付け
ハンドル部分の金具の一部が外れてしまっていましたが、元のパーツはすべての残っていたためパーツの取り付けをいたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:フェンディ ピーカーブー 組みネジの新規作成交換
ビスが外れてなくなっていたため、新たに組ネジを作成し、交換いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:クロエ バッグ ハンドルの小判ハトメのネジ取り付け
ハンドルの小判ハトメのネジが外れていたため、ネジを新たに作成し、取り付けいたしました。
アイテムは直接お店に持ち込みいただき、作業しております。
ショルダーの付け根の壊れた金具修理
例:ディオール ショルダーの金具の新規作成
ショルダーの付け根のブランドロゴ金具が破損し、取れてしまっていたため、修理いたしました。
「C」の金具は反対側の残っている部品を原型にしてキャスト(型を作成)し、新たに作成したうえで、メッキ加工を施し取り付けております。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業いたしました。
例:ロエベ ショルダーのベルト付け根の金具の修理
ショルダーバックの付け根の金具は破損していたため、中のネジを作成して修理いたしました。
ロゴの入った金具は流用しております。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
ナスカンの金具修理
例:コーチ ショルダー ナスカンのネジ取り付け
ショルダー付け根のナスカンのネジがなくなっていたため、ネジを新たに作成し修理いたしました。
他店へ持ち込んだところ断られてしまったとのことで、当店にご依頼いただきました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:コーチ ショルダーバッグ ナスカン修理
ショルダーの金具が破損し、ナスカンが内部のスプリングが紛失してしまったとのことで、合う内部スプリングを取り寄せ、修理いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:コーチ ショルダーバッグのナスカン修理
ショルダーストラップが穴から抜けてしまったとのことで、ナスカンを修理交換いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
開閉部の金具パーツの修理
例:サンローラン ショルダーの正面YSL金具の破損修理
カサンドラのロゴのロック部分のバネが壊れていて閉められないとのことで、修理いたしました。
留め具内部の可動部で、バネが当たるツメが折れていたため、バネが効かない状態になっていました。
新たにツメを作成し、取り付け方法を見直すことで、購入当初の閉まり具合を復元するとともに、強度も向上させました。
例:シャネル マトラッセの正面CCマーク裏側のネジ作成取り付け
ロゴマーク裏側のネジが、ひとつは紛失し、ひとつはご自分で修理されたようでしたので、金色のマイナスネジを作成し2ヵ所交換いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
開閉部の金具パーツの修理(つまみ部分の作成)
例:エルメス ハンドバッグ 正面の留め金具の新規作成
留め具のつまみ部分が破損・紛失していたため、つまみ部分を新規作成し、修理いたしました。
オリジナルの留め具のサイズや色を再現することはもちろん、使用中に壊れてしまうようなことがないよう、強度にも十分配慮いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:シャネル マトラッセのひねり金具作成取り付け:7万7,000円(税込)
バッグのターンロック式留め具が故障していましたが、当店にてひねり部分と内蔵ネジを作成・取り付けを行い修理いたしました。
構造理解と部品再現という高度な技術を要しますが、当店のノウハウで解決し、元の使い心地を復元しました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:エルメス 財布の金具新規作成取り付け
正面の留め金具を修理しました。
留め具と財布をつなぐ金具が破損し、つまみの内部に壊れた部品が残っていたため接続できない状態でした。
そのため、新しくつまみと内部のネジを作成し、接合し直しています。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:フェラガモ 財布のガンチーニ金具の修理
ガンチーニの金具(留め具)がグラグラで財布を閉じられない状態とのことでした。
留め具背面のバネを修理し、購入当初のしっかりとした開閉具合を再現しました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
例:フェラガモ 長財布のガンチーニ金具の修理
ガンチーニクリップが緩くなり締まりが悪くなりましたとのことでご依頼いただきました。
内部のバネを修理し、購入当初のスムーズな開閉状態に戻しました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
ベルトのバックルの金具修理
例:HUGO BOSS ベルトのバックル金具修理
バックルが折れていたため、バックルに新たにステンレスの棒を通す穴を作成し、元のバックルを活かして修理いたしました。
アイテムは直接お店に持ち込みいただき、作業しております。
例:バーバリー ベルトのネジ作成
バックル付け根のネジを作成し、修理いたしました。
アイテムは郵送にてお送りいただき作業しております。
レザーリフォームでの参考修理料金
| 修理内容 | 値段 |
|---|---|
| ネジ作成取り付け | 1万1,000円(税込) |
| 金具新規作成 | 1万1,000円(税込)~ |











































































































